第二回ふわふわラジオ(2)
2
柴「はい、続き喋ってください」
上「フリが雑過ぎません?」
柴「確かyoutubeっ子の話でしたよね」
上「聞いてくんないし……いいや、まあ。そういう話でしたね」
柴「僕は殆ど動画サイトを利用しないので、あまり感覚が分からないんですよねその辺」
上「あれ? 意外ですね。言っちゃ悪いですけどオタクな人って日頃から動画サイトに入り浸っているイメージでしたが」
柴「ふふ……甘いですよ上崎さん」
上「嫌なタイミングで一番の笑顔出たな……」
柴「毎日ゲームしてマンガ読んでたら動画見てる時間なんて残るわけないじゃないですか」
上「想像以上にどっぷりだったんですね。確かに甘かったわ」
柴「しかしじゃあこの話題僕らで続けても意味なくないですか。上崎さんもそこまで見ないんでしょう?」
上「そーですね。あまりにもテレビが面白くない時を除けば、基本テレビの前から動かないですね」
柴「因みに、ラジオは?」
上「あんま聞かないかなあ」
柴「仮にもラジオMCのコメントじゃないですねえ……」
上「いやいや、そんなこと言ってー。柴山さんだってあんま聞いてるほうじゃないでしょう?」
柴「私はたまーに聞いてますよ、声優のラジオとか」
上「あれ、声のイメージ変わるからアニメとか見ないって言ってませんでした?」
柴「まあアニメ原作モノは見ますし、あとはゲームですかね。そこでこの声いいなって人は覚えてくので、たまにラジオにも手を出します」
上「なるほどー。……何の話してたんでしたっけ?」
柴「限界まで遡ってくと『Mela!』どこで知ったんだっけって話ですかね」
上「(爆笑)え、全然違うし! というか柴山さんはよく覚えてましたね!」
柴「いや、それがですね。実はスタッフさんが、CM中に色々と調べてくれてたんですよ」
上「色々? ……あー何に使われてたとか?」
柴「そうそう。で、スッキリ!」
上「はあ」
柴「ん?」
上「何?」
柴「スッキリ!なんですよ」
上「は? ……あ、もしかして番組!? あの朝の!?」
柴「そうです。スッキリ!の、高校生ダンス選手権みたいなやつの課題曲? だったんですって」
上「分かるかあ! あーすっきりしたーって感じで言わないでくださいよ! 分かるわけねーでしょドラマかなんかだと思ってたんだから!」
柴「あっはっは、勿論わざとです。あー面白かった」
上「わざとぉ!」
柴「まあほら、分かってよかったじゃないですか」
上「そう、かなあ……朝はスッキリ!派であることを世間に知らしめただけの終わり方ですけど」
柴「でもスッキリ!って時間遅めじゃないですか? 出勤時間と被りませんか」
上「有休使って見てるんですよ」
柴「贅沢な使い方!」
上「勿論、そっちがおまけですけどね。あー……柴山さんって有休、結構使います?」
柴「僕は局勤めなので、制度はしっかりしてますからね。と言っても自分の番組の日は休めないですし、その準備もあるので、自由度は高くありませんが……上崎さんは?」
上「あたし結構使っちゃうんですよねー」
柴「たしか、普段は一般企業に勤めてらっしゃるんでしたよね」
上「なんで知ってるんですか? 会うの二回目なのに」
柴「いや、見ない名前だったんで初回の時スタッフに聞きました」
上「まーそうなるか。そうなんですよ、実はこのMC業自体がやるの珍しいっていうか、副業っていうか」
柴「副業って言っちゃった」
上「そう言っちゃっても大丈夫な会社です。副業OK!」
柴「いまどきはもう珍しくないんでしょうねえ」
上「お仕事ちゃんとやってる前提ですけど、自分の時間もちゃんと作れる会社なので。恵まれてると思います」
柴「いいなあ」
上「……」
柴「……」
上「あれ? あたし悪いこと言った?」
柴「コーナー行きましょうか」
(SE)『ふわふわ~ラジオ~!』
上「専用SEつけましょうよ」
柴「それでは、ふつおたのコーナーです」
上「お。なんか来たんですか?」
柴「ええ。P.N.縦社会さんからのお便りです、ありがとうございます」
上「社会の嫌な部分さんですね? ありがとうございます」
柴「『上崎さん、柴山さん、こんばんは』」
二人「「こんばんはー」」
柴「『上崎さんに提案があります』」
上「届いたお便り一発目から苦情とかマジですか?」
柴「苦情じゃないですから。提案ですから。『上崎さんの喋り方には、タメ口とですます調がごちゃごちゃに混ざっていますよね』」
上「そーですか?」
柴「それはもう。ばんばんタメ口じゃないですか」
上「そんなことないと思うけどなー。それで?」
柴「……『ちょっと聞きにくいです』」
上「まじか」
柴「ふふっ」
上「あたしが文句言われてるの見ていい笑顔するのやめません?」
柴「言いがかりですよ。『もういっそ、完全タメ口でいいと思います!』は?」
上「おっ、そっちか!」
柴「『タメ口ストレートな時にこそ上崎さんの良さが出ていると思います! これからもそのままの上崎さんでいてください!』……だ、そうです」
上「ふふー、そっかそっかあ。じゃあよろしくな! 柴山さん!」
柴「……まあ、はい、いいでしょう。今更ですし。名前を呼び捨てられはしなかったですし」
上「いやまー、そこは最低限? ラジオのトークだからラフな感じでいいとはあたしも思ってたんだけど、この歳になるとなんか名前は特別だよね」
柴「ある意味そうですね」
上「それともー……そ・う・た・さんっ、って呼んだほうがいい?」
柴「要らないです」
上「だよね」
柴「というか順応速いですね」
上「まー無理して敬語使ってたからね。こっちのほうが大分話しやすい」
柴「会社では敬語でしょう?」
上「基本的には。でもなんか、雑な感じというか……取り敢えず、何々じゃないっスか~って感じで喋ってるや」
柴「ああ。確かに、そういう人多いかもですね」
上「そんで慣れてくると、仰って~とかって言葉も出なくなるしね。一応スを付けてるだけの人みたいな感じ」
柴「それが嫌な人とそうじゃない人っていますよね」
上「受け取り手の問題ってこと?」
柴「それもあるでしょうけど、話し手のほうのことです。うーん……上崎さんなら嫌じゃないけど、なんでしょう。なんかすごいチャラチャラした感じのあんちゃんにその話方されるとなんとなくイラっときそうじゃないですか」
上「あんちゃんって。うーん……日頃の行いってことでいいのかな」
柴「上崎さん言うほど日頃の行いいいですか?」
上「シバくぞこら」
柴「タメ口脅迫は怖いなあ……」
(CM)
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第二回ふわふわラジオ(1)
1
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
上「はいどーも皆さんこんばんはー! 『ふわふわラジオ』、第2回!MCはお馴染み、上崎茜(CV.本渡楓)ですよろしくお願いしまーっす!」
柴「同じくMC、多分まだ馴染んでないと思うんですよね。芝山蒼汰ですよろしくお願いします!」
上「よかったですね、柴山さん! あたし、いますよ!」
柴「(笑)いや前回の放送では問題発言連発してたし、正直本気で心配してましたけど。この番組はもう、そういう方向でいくってことですかね?」
上「そうそう、だってあたし何も注意とか受けてないですもん。そんなわけで今週もガンガン本音トークで盛り上げていこうと思います! いきますよー、せーの!」
二人「『ふわふわ~ラジオ~!』」
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
(CM)
(曲)「Mela!(緑黄色社会)」
(長めの無音)
上「カブった……」
柴「忘れてましたよ、そういや勝手に流れるんですねタイトルコール……」
上「始まる前にね、柴山さんと二人でやろっかって話してたんですよね。スタッフも誰も止めないし、いや普通に忘れてたわ」
柴「根本的に意地が悪いですよねみんな。あ、スタッフと言えば」
上「あっ……おほん。今日はリスナーの皆様に、お知らせしなければならないことがあります」
柴「はい」
上「先週私たちは、散々番組プロデューサーのやり方に文句をつけてしまい、あわや降板の危機かという段階にまで至ってしまいました。初回なのに」
柴「私たちというか、ほぼ上崎さんですけどね」
上「黙らっしゃい」
柴「それリアルで口に出す人います?」
上「兎に角、その初回放送の結果! ……番組プロデューサーが変わりました」
柴「いやあ、驚きましたねえ」
上「そんなことあります? プロデューサーあっての番組ってもんだと思うんですけど。そこ変わることあるんですね? あたしも、とても、びっくりしましたよ」
柴「けどねえ上崎さん。思い出してください」
上「はい?」
柴「先週プロデューサーがしたことと言えば、初っ端からアニメソングを流したことと、大して役に立たない演劇チックな台本を渡してきたことだけなんですよ。プロデューサーあっての番組、とは?」
上「……妥当か!」
柴「悲しいことです」
上「そういえば柴山さん、先週なんか特別な台本貰ってませんでした? 仲良いんだなーと思ってたんですけど」
柴「ええ、仲はいいですよ。普通について行けないので、傍から笑って見てること多いですけど」
上「それ仲いいって言うんですか……?」
柴「そこはあんまり突っ込まなくていい話ということで。さあ! 別の話をしましょう!」
上「ええー……あ。じゃあ曲の話しますか。あたしが持ってきたリクエスト曲は、緑黄色社会さんの『Mela!』です」
柴「ああ、今日は上崎さんのリクエストなんでしたっけね。どうしてこの曲にしたんですか?」
上「ウォークマンのプレイリストに入ってたからですね」
柴「はい?」
上「いや聞いて下さいよ柴山さん。あたし、未だにウォークマンに曲入れる派なんですけど、なんか思ったよりアニソンばっかりだったんですよ。あとボカロ」
柴「紛うことなきオタクじゃないですか」
上「時と場合を弁えるのでセーフラインですよ」
柴「ライン上でタップダンスしてそうですね」
上「で、そんな中見つけた、アニソンじゃない曲がこれでした」
柴「ツッコミ所は幾らでもあるんですけど、上崎さんってサブスクで曲聞いたりしないんですか?」
上「そう! 曲は配信サイトで一曲ずつ買ったり、TSUTAYAでCDを買ってきたりして、自分のウォークマンに入れといて聞くタイプなのです。いつの間にか時代はサブスク全盛期ですけど、あたしは音楽に関しては昔から変わらずこれですね」
柴「僕も昔は持ち歩いてたなあ。確か、小学校の部活動で、遠征行くときに買ってもらったんですよ」
上「おお、てことは今は?」
柴「いや。ウォークマンは持ってないってだけで、僕も曲を買って聞いてますね。スマホ3台持ちなんで、そのうちの1台が音楽用になってます」
上「3台? スマホを?」
柴「はい。いや、電話できるのは1台だけなんですけどね、残りの2台はほぼゲーム専用です。契約してなくてもポケットWi-Fiあれば外でネット出来ますし」
上「はー。そういう人がいるんだ」
柴「実際、スマホが万能デバイス過ぎるんですよね。これ1台あればウォークマンも文庫本もゲーム機も地図もメモ帳も全部持ってるのと同じですもん」
上「たしかに、それはありますね。はー……結構いいかもですね、幾らくらいするもんですか?端末だけだと」
柴「中古だと、ちょっと古いのとかスペック落ちるのは1万円くらいで買えます。結構いいのでも2、3万てとこですし、3年くらいは使える万能端末の値段と考えると結構お得だと思ってます」
上「うーん、いまどきのウォークマンって見た目ほぼスマホだったりしますし。中古スマホに曲入れて、ウォークマンでーす! って持ち歩くのもありっちゃありか……」
柴「というか今日の曲について全然話してないですね」
上「あ!そうだった。いやね、曲は買う派の私なので、プレイリストに入れてるってことは好きで買ったはずなんですよ」
柴「ああ、確かに」
上「でもねー、なんで買ったのか分からないんですよね」
柴「失礼さが尋常じゃないですね」
上「あ、違います! そうじゃなくて! いや曲はすごく好きです。テンション上がるし、ボーカルの声も好きだし、歌詞見たわけじゃないけど聞いてる感じすごい良いし。分かんないのは、そもそもいつどこで知ったんだっけなー? っていうほうの話なんですよ」
柴「ああ、そういうことでしたか」
上「恥ずかしながら、緑黄色社会さんを知ったのもこの今日が初めてだったんで、歌手から知った歌じゃないですし。それこそアニメソングでもないわけだから、なんかのドラマ主題歌とかだったのかなあ」
柴「CMとかもあるかもですね。テレビで何度も流れてると、妙に耳に残ってたりします」
上「そうそう。あーでも、最近の子供たちだとそういうのも少ないんですかね?暇さえあればyoutube見てそうなイメージがありますし、そうなると多分テレビつけてませんよねえ普段」
柴「あー……上崎さん」
上「はい?」
柴「一旦CMです」
(CM)
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第一回ふわふわラジオ(3)
3
柴「それではお便りのコーナーです」
上「無いんでしょ?」
柴「はい」
上「ほんと今日の台本どうなってんですか? あたしのほうにはそもそもお便りとか書いてないんですけど」
柴「あ、そっちが多分正しいですよ。僕のはプロデューサーにこっそり渡されてたものなので。訂正版とか言われたけど絶対独断ですよね」
上「あーだからか。ふつおたコーナー宣言したあたりから、ドアの向こうで他のスタッフが目つき怖いんですよね。あれあたしたちの進行が不満なのかと思ってたんですけど、プロデューサー睨んでたんだ」
柴「いや上崎さんの発言も睨まれてましたよ」
上「まあいいや、でもじゃあどうするんですか? 他にコーナーなんかあるんでしたっけ」
柴「後は……書いてないですね」
上「独断専行で台本変えるまでしておいてこの内容の薄さですか?笑っちゃいますね!」
柴「上崎さん煽るときめっちゃイキイキしてますね」
上「じゃあなんかお話しますか。ご趣味は?」
柴「その話さっきしたんですけど」
上「じゃあ今日の天気」
柴「いっつも思ってたんですけど、それ絶対定番の挨拶じゃないですよね」
上「話広がりようないですもんねー……あ、いや、そうか。柴山さん花粉は平気?」
柴「それももう天気から始める必要ない話な気はしますが……まあ、はい。平気だと思います。アレルギー系はなんも出たことないですね」
上「いいなー。私最近怪しいんですよね」
柴「今まではなんともなかったのにってことですか?」
上「そうそう。花粉の季節を意識したことなかったんで、なんともなかったんだと思います。それが、2年前くらいから急に、花粉の季節に鼻水と涙が出るようになったんですよね」
柴「花粉症って咳とか、喉もくるんじゃないですか」
上「そんなの人それぞれじゃないですか、多分」
柴「あ、上崎さんもそんなに詳しくないんですか」
上「調べてないですからね。ほら、なんか不調だなーって病状をネットで検索するとなんか大きな病気の名前とかでてきたりしないですか? ああいう怖さがあります、これも。大したことないし、花粉症ならまだいいかーみたいな。でも花粉症だって認定されんのも嫌だなーみたいな」
柴「いや、それこそちゃんと調べて怪しいなら病院で検査してもらったほうがいいのでは……?」
上「わかってるんですけど~あたし、意外と病弱なんですよ」
柴「あれ話変わりましたか? まあいいですけど」
上「変わってないですよー。それで、この前なんか急に足でめっちゃ内出血して」
柴「めっちゃ、ですか」
上「そうめっちゃ。一つ一つは小さいんですけど、数が凄くて。で日に日に増えていくんですよ」
柴「ふむふむ」
上「えーと思ってネットでね、足、内出血、数か所って調べたらさ。白血病かもみたいなページもあって! 怖いなーって思いました」
柴「……え、それは、え? 大丈夫だったんですか」
上「それがね、あたしその時風邪ひいて薬飲んでたんですよ。なんかそういうのでも、体に合わないと、内出血とかするらしくて。薬やめたら止まったんでたぶん大丈夫です」
柴「それも検査とかはしてないんですね……怖くないですか、なんか?」
上「正直怖い。けど、じゃあ病院行ってなんて言うのかって話もありません?あたし白血病かもしれなくて~って受診は流石に無理ですよ、あたしは」
柴「うーん、まあ、そうですね……様子見ってことになっちゃいますか」
上「でも他人にはすぐ病院行けよって言っちゃいますよね」
柴「(笑)わかります。何モタモタしてんだって思う、けど、自分がなると行けないんですよね」
上「お医者さんも大変ですねえ」
柴「どういう結論なんですかそれ(笑)」
上「いや、だってほら。そろそろ終わりの時間も近づいてますし、纏めたほうがいいかなと思って」
柴「ああ、ほんとですね。じゃあ上崎さんの病状経過は今後の番組の中でってことで」
上「いや病状ってほどでもないし暫くは経過も何も無いと思いますけどね」
柴「まあまあ。どうでした? 『ふわふわラジオ』初回放送は」
上「プロデューサーのクッサい台本以外はよかったと思いますね」
柴「まだそれ言いますか」
上「いや、てかそういえば、あの曲なんだったんですか? あの後曲紹介も無かったし、二曲目流したりも無かったですよね」
柴「なんか毎週オープニングトークの後に1曲だけ入れていこうってことみたいですよ。今回のはそれこそプロデューサーの趣味でしたけど、これも募集してもいいんじゃないかって」
上「そういう説明は最初にしときましょうよ。……すぐ来ますかね、曲のリクエスト」
柴「うん? 来るとは思いますけど、何か流したいのあるなら、次くらいにやっといてもいいんじゃないですか」
上「いや、というか今回の曲と話の内容だと、アニソンばっかリクエスト来そうじゃないですか。一旦流れを変えておこうかと」
柴「いいですよ。じゃあ来週は上崎プレゼンツの曲でお送りしましょう」
上「えーと? あとこれか。現在『ふわふわラジオ』では、お便りを募集しています」
柴「僕らに聞いてほしいエピソードだったり、取り上げてほしいトークテーマなどありましたらどんどん送ってきてください」
上「コーナーのアイデアなども大歓迎です! プロデューサーが約に立たないので!」
柴「来週上崎さん、ちゃんといます? 外されたりしそうで怖いんですが」
上「あたしも不安になってきたしこの辺にしておきましょう。あ、募集はホントですのでよろしくお願いしまーす!」
柴「しまーす」
上「さあ! では今週はこの辺でお別れです。名残惜しいがここまでだぜ!」
柴「なんか聞き覚えあるフレーズな気がするんですけどパロディ?」
上「あんま覚えてない、まあなんでもいいでしょう! リスナーのみんな!また来週だぜ、シーユー!」
柴「ありがとうございましたー」
(ED)
(曲)「番組テーマソング(YOASOBI)」
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第一回ふわふわラジオ(2)
2
(SE)『ふわふわ~ラジオ~!』
上「毎回流す必要ある? これ」
柴「待って一回話し合おう上崎さん。さっきの趣味の話はまずいでしょ。貴女はこの番組を潰したいんですか?」
上「言ってみただけだしいいじゃないですかー。嘘だし」
柴「ダメですし嘘なのかよ」
上「言ってみたかったんですよね、数多の男をとっかえひっかえ! みたいな台詞。全国放送で言えたんで満足しました」
柴「ヤバい人じゃん……全国放送を私物化しまくりじゃん……」
上「まあそれだけじゃないんですけどね。あたしあんまり趣味が無いんですよ」
柴「さっき割とオタクだということが判明したばかりですが」
上「うーん、でもそれも度合いの話になりません? 最近はアニメも漫画も手軽に摂取できる時代ですけど、だからこそ、趣味と言うためのハードルが上がったというか」
柴「あー。わかります」
上「そりゃ空き時間にスマホでマンガ読むし、夜に酒飲みながらアニメ見る日もある。ソシャゲも有名なの二つくらいは入れてますし、でもそれってオタクなのか? 趣味はアニメです、とは言えなくないか? とね」
柴「昔はワンピース好きなだけの人はオタクじゃない! ってオタク側が言ってたりしましたよね。でも最近じゃ鬼滅の刃や進撃の巨人ですら全人類知ってるし、千本桜が小林幸子の歌みたいになってるし。オタクとそうじゃない人の境目が微妙って感じ、ありますね」
上「でさ。絶対いると思うんですよ、他は見ないけどワンピースはグッズも集めて聖地巡礼もして声優も詳しいですみたいな人。部屋中にポスター貼ってあってもオタクじゃないとは流石に言えないだろうし、基準は? ってなりますよね」
柴「僕ら……いやもう僕がコッテコテのオタクなのは認めた上で、ですが。マイナーでいたいってのはあるかもですね」
上「ふむ?」
柴「なんか、あれですよ。俺だけが知ってるぜが優越感になる感じ?」
上「あー……成程。アイドルのオタクでもありますよね?」
柴「そうかも。上崎さんアイドルも?」
上「あたしは全然ですけど、弟がね。地下アイドル大好きなんですよ……で、ずっと地下アイドル好きなんですよ」
柴「あ、有名になっちゃうと終わるタイプですか」
上「それ。乗り換えてくの、どんどん。地下アイドルを押していること自体が趣味なんでしょーね」
柴「まあ勿論人による話だとは思いますけど……そういう人もいるよね、って一例ですよね」
上「なんですか~保険張ったな~?」
柴「第一回からあんまり敵作りたくないんですもん。凄く今更ですけど」
上「ほんとにね」
柴「さて、この辺で終わっときましょうか、この話題。なんか深堀りするほど敵作りそうな予感がします」
上「あ、待って待って。柴山さんの趣味は?」
柴「僕?あー、うん……まあ、マンガ読んだりすることですかね」
上「ここでアニメって言わないのが拘りのオタクって感じしてきもいよね」
柴「流石に過剰暴言じゃないですか? いやでも、そうなんですよ。あまりアニメは見ないんですよね」
上「そんなの一般人から見たら一緒ですよ、一緒。なんか二次元好きなんだってーで終わるやつですよ絶対」
柴「全オタクが嫌いな人種の話はやめてください。そして貴女一般人枠じゃないでしょう」
上「まあね。いや、だからまあ、あたしはわかりますよなんとなく。割といますよね」
柴「本や漫画は結構イメージが自分の中で膨らんじゃいますからね。好きな作品であればあるほど、そのイメージを壊したくないと言いますか」
上「そういうことだったんだー。あ、じゃあアニメ化決定! のご報告ってあんま嬉しくないんですよね? どういう感情で見てるんですか、あのお祝いムード」
柴「いや……よかったですねって。頑張ってくださいとは思ってますよ。作品は作家さんの物ですし、アニメ化を目標にやられてる方も多いですから。詳しくは分からないですけど、収入的にもアニメ化したほうがいいのかなーとも思いますし、喜ばしいんじゃないかなとは思って見てます」
上「本音は?」
柴「とても複雑な気持ちです」
上「(笑)」
柴「んでアニメがヒットしたりするとマジで複雑です。あのね、グッズがね、減るんですよ。原作イラストの割合が」
上「あー……あー! そうかも!」
柴「アニメ絵が嫌い、とまではいかない作品も多いですよ? でも私は漫画のほうで好きになったので、お金を出して買うのならそっちのイラストのグッズが欲しいわけですよ。けど出るグッズはアニメのものばかり。アニメのヒットに合わせて原作の販売数も増えてる筈なのに、グッズはアニメの物ばかり。あの悲しみと言ったらないですね」
上「さっき言ったようにあたしは結構中途半端なので詳しくないんですけど、実際、アニメ化してなければ多いんですか? 漫画絵のグッズって」
柴「多くは無いです。書き下ろしであることはもっと、多くないです。それでもアニメグッズに埋もれてどこにあるのやらってならないので」
上「柴山さん的には問題ないってことですね。はー、成程」
柴「あとね、映画」
上「映画?」
柴「アニメが大ヒットするとね……最近は気軽に映画化するんですよ。で、それがアニメでやったとこの続きならいいんですけどね?」
上「そういえば、それこそワンピースとかコナンって、オリジナルストーリーでしたっけ」
柴「しかも原作者書き下ろしとか言われるとね? その作品のファンとしては、知らないわけにいかないじゃないですか。で、2時間も見て帰って来れば、俺のイメージの中のキャラクターの声もすっかりアニメ声になってるって寸法ですよ……」
上「なんか洗脳されたみたいな話なってますけど、そこまでの話じゃないと思うんですよね。まあ、理解はできますけど」
柴「こんなことが繰り返されると、全ての男性主人公の声が松岡禎丞以ボイスで再生されるようになってしまいます」
上「(爆笑)うわめっちゃわかりますそれ! ラブコメの主人公大体松岡さんだもん!」
柴「それはそれで結構合うんですよ声。でも、結構個性強い声ではあるので、イメージとは違うのに妙に耳に残るんですよ」
上「あーいや、わかった。完全に理解しましたよ柴山さんの言ってること。つまりどっちも楽しむ気があるんならアニメから漫画に入るのが吉ってことですね?」
柴「……成程、そうとも言えますね。なんかそれが答えな気がしてきました」
上「あれ、ほんとは違った? まあそうとも言えるならオッケーですね!解決!」
(CM)
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第一回ふわふわラジオ(1)
1
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
上「はいどーも皆さんこんばんはー! 始まりました『ふわふわラジオ』! MCの上崎茜(CV.吉岡茉祐)ですよろしくお願いしまーっす!」
柴「同じくMCの芝山蒼汰ですよろしくお願いします」
上「柴山さん、柴山さん!」
柴「はいはいなんですか」
上「始まりましたよ『ふわふわラジオ』! おめでたいですねー!」
柴「そうですね。けどこのおめでたさがまだあんましね、リスナーの皆さんに共有されてないと思うんですよね」
上「回りくどっ。なんですかーもう、はっきり言ったらどうですかっ!」
柴「つまりですね。この『ふわふわラジオ』がどんな番組なのかを紹介してから、みんなでおめでとうしよって言ってるわけなんですよ」
上「おーなるほど! さっすが柴山さん、それではさくっと紹介してください!」
柴「あ、僕がするんですね。まあいいんでしょう、おほん。」
柴「『ふわふわラジオ』は、リスナーさん達から頂いたふわっとしたトークテーマを元に、我々MCがふわっとした知識でふわっとしたトークをしつつ、ゆるっとした答えを出していこうというラジオ番組です」
上「ナイス!ナイス説明、柴山さん! 完璧ですね!」
柴「まったく、上崎さんはいつもいつも……しっかりしてくださいよ」
上「そんなわけで!」
柴「局一番の元気っ子、上崎茜さんと」
上「脱力系男子な柴山蒼汰さんがお送りする」
二人「「『ふわふわラジオ』を、どうぞよろしくお願いしまーす!」」
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
(CM)
上「きっも」
柴「はい暴言」
上「いや待ってください、違うんですよ」
柴「今の一言で上崎さんは全国のオタクを敵に回しました。初回からやってくれましたね」
上「小言キレッキレじゃないですか。いや違うんですよ、私も好きですよ放課後ティータイム」
柴「桜高軽音部版でしたけどね」
上「は?」
柴「なんでもないですよ」
上「……けいおん好きですよ私も、アニメ見たし、映画までちゃんと見ました」
柴「おお、それは確かに、ちゃんと見たと言える量見てますね」
上「でしょ? 可愛いですよね〜みんな。歌も好きですしCDも何枚か持ってました、が! 初の全国放送オタク向け番組でもないこの番組で、一発目ふわふわ時間は違わないですかー!?」
柴「ああ……それはまあ、わかりますね」
上「でしょ!? 私がキモいと言ったのは曲やそれを好きなオタクの皆さんではありません。一曲目にコレを選んでにちゃあって笑ってるプロデューサーですよ聞いてんのかこのぉ!」
柴「ははは、放送中は何も言われないからって発言が強気ですね。プロデューサー凄い目でこっち見てますよ」
上「しょーがないじゃないですか大体なんだよ局一番の元気っ子って! キャッチコピーからオタク臭がするんですよね、子って歳じゃないわまず!」
柴「いや台本にそう書いてあったんで」
上「わかってますよー勿論プロデューサーへの苦情! 継・続・中!リスナーの皆さん、勘違いしちゃ駄目ですよ!? 序盤のやり取り全部台本ですからね!?」
柴「それこそ序盤から暴露する裏事情ではないですけど……まあ、そうですね。そもそも僕、上崎さんとお仕事するのも初めてですし。へぇー元気っ子なんだーと思ってましたよ」
上「私も台本読んでどんなイケメン君が来るかなーって思ってたのに、ね! 顔はいいけど実態根暗オタクじゃないですかこの人!」
柴「言ってくれますね美人だけど荒っぽい人」
上「お互いフォローは忘れない優しい人ってことがわかりましたね! 取り敢えずコーナー行ってみましょうかギスギス空気を変えてくれ!」
(SE)『ふわふわ~ラジオ~!』
上「あ、SEおんなじなの?」
柴「低予算ですからね。まあ、だからこそ僕らも緩く喋れますし、プロデューサーも好き勝手出来るんですけど」
上「その好き勝手に関しては次回からやめさせるとして、低予算なら仕方ないですね。とはいえ、コーナーはあるんですよね? なんでしたっけか」
柴「ふつおたのコーナーです」
上「……なんて?」
柴「ふつおた。普通のお便りの略ですね」
上「いやそれは分かりますけど。あれ、それが最初? てかお便りなんて募集してましたっけ?」
柴「低予算なので宣伝もあまりしてないですね」
上「いや、そこはしてくださいよ。え、てか、じゃあ駄目じゃないですか。来てないんですよねお便り、コーナー崩壊では?」
柴「そう言うと思いましてね、プロデューサーがお便り書いてきてくれてますよ」
上「自由だなあ!」
柴「では読み上げます。『上崎さん、柴山さん、こんばんは』」
柴「こんばんはー」
上「はいはいこんばんは」
柴「『第1回放送おめでとうございます。そんなお二人に質問です、趣味はなんですか?』」
上「お見合いかよ」
柴「あー。趣味の質問ってなんか連想しちゃいますよね、お見合い。わかります。ガチガチに緊張した二人が机を挟んで座ってて、『あのっ!』て大ボリュームが被って。譲り合いの果てに片方が『ご……ご趣味は?』って消え入りそうな声で言っちゃうやつですよね」
上「早口きも」
柴「でも分かるでしょ?」
上「いや、まあ……確かに今言われた通りの内容ではあります。あたしお見合いの経験もないし、そういう漫画も多分読んでないと思うんですけど……なんなんでしょうねこれ?」
柴「ステレオタイプって言うんでしたっけ? なんかイメージ決まってるものってありますよね。現代だと絶対違うのに」
上「そもそも出会い系アプリ全盛期のこの時代にお見合いとかあるんですかね?」
柴「分かりませんよー。名家のお嬢様とかは意外に……これもステレオタイプか」
上「名家のお嬢様と言えば、許嫁って現実の存在?」
柴「上崎さん実はめっちゃオタクですよね絶対」
上「時と場合を弁えた優秀オタクですが何か。もう名家の、ってついちゃうと別の世界ですからね実質、なんでもありになっちゃうな」
柴「常識と価値観が違う人たち……異世界みたいなもんですよねえ。今の日本で言うと、天皇?」
上「そーなりますかねー。でもさ、皇族はまだ分かるんですよあたし。国のために色んな制約を受けて、ある意味では普通の人としても扱われない、その代わりの優遇や、いや、優遇って言い方は変か。待遇でしょ?でもその人たちとおんなじ学校に通ってたりする一般人はやばくない?」
柴「前世でどんな徳積んだんだって子供、いますよねー」
上「結局生まれである程度決まりますからね。平等なんて存在しないんですよ人間社会には。はー南無三」
柴「どうでもいいですけどこれ質問は趣味の話ですからね」
上「マジでどうでもいいですね。不憫な男の弱みに付け込んでアツい一夜を過ごすことです☆」
柴「待って」
(CM)
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ふわふわラジオ
みなさんこんにちは。当ブログの管理者,帝王でございます。
新企画として始めます「ふわふわラジオ」。
キャラクターやその経歴は完全にフィクションなので小説のような,しかし小説とも言えないよなあ……ということでブログにて掲載を始めることにしました。
忘れない限りは毎週更新していきますのでよろしくお願いします。
あと話のネタがすぐに無くなるのでガチでおたよりを募集しています。
ペンネームと内容を,TwitterのDMやメールでお送りください。
帝王(本垢・知ってる人のみ)DM
帝王(@ph0n1cga1n)DM及び質問箱
メール(ph0n1cga1n@yahoo.co.jp)
LINE(知ってる人のみ)
募集内容
・ふつうのおたより
・トークテーマ「これ語ってください!」
・わたしの体験談「これ聞いてください!」
・リクエスト曲「これ聞いてください!」 など
まあ要するにキャラクターに代弁させた一人語りなので,深く考えると滅茶苦茶ヤバい奴なのですが……もしよければお付き合いください。
それでは,どうぞよろしくお願いします!
ラジオ本編
第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回 第十一回 第十二回 第十三回 第十四回 第十五回 第十六回 第十七回 第十八回 第十九回 第二十回 第二十一回 第二十二回 第二十三回 第二十四回 第二十五回
メタトーーーーク!
※[注意!]タグやキャラクターボイス表記,番組テーマソングの歌唱枠などに実名を記載しておりますが,この人たちは単に私が好きな人たちです。決してほんとにやってもらったりということはありません。だってそもそも番組もテーマソングも無いんだしね!
※2021/6/26より、「小説家になろう」でも後追い連載しております。小説とも言えないとか言いながら、でもこう、広く読者を得たいなあ……というね! 当サイトがメインですのでどんどんこっちで読んでください。
※元々当ブログに掲載していた記事は,別ブログ「涙色」に掲載しなおしています!