第二十二回ふわふわラジオ(1)
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(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
上「はいこんばんはー。MCの上崎茜(CV.田中美海)でーす」
柴「こんばんは。MCの柴山蒼汰です」
上「雪降って来たね!」
柴「こっちはまだです。やっぱり東北は早いですね」
上「早いっていうか、もう、12月になるもんね。そんなもんよ」
柴「いやいや、早いですよ。ドラマとかで見るでしょ? 東京のクリスマスとか粉雪が舞えばそれでホワイトクリスマスですよ。片や秋田は?」
上「朝から雪かき必要なくらいじゃないとホワイトクリスマスなんて言わないでしょ! 寒さを理由にリア充どもが引っついて歩く光景、はーもうイライラしてきたわ、ぶっカマしていくわよ『ふわふわラジオ』! 22回目でーす、ツーツー!」
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
(CM)
(曲)「何もしてあげられない(22/7)」
上「壊滅したグループじゃん」
柴「なんでそういうことだけ知ってるんですか? 声優とか別に詳しくないくせに」
上「SNSでの繋がりは偉大だよ? 色んな情報が入ってくるからね。声優好きの知り合いだっているさー」
柴「あー、なるほど」
上「あと三四郎が好きだから一時期計算中見てたよ」
柴「普通にファンじゃないですか」
上「やだなー、そんなことないよ」
柴「やだなて」
上「都ちゃん、ジュンちゃん、つぼが特に推しだったからもう一生見れないなと思ってる程度だよー」
柴「推しがいる時点で!」
上「勿論みんな好きだけれどもね。リーダーはいつ戻ってくるんでしょうか……ニコルちゃんの復帰、復帰? 復帰でいいよね。あの時は早かった気がしたんだけどなー」
柴「しかも割と古参ファンじゃないですか。どの口でやだなとか言ってたのやら」
上「いやほら、たしかリーダーの卒業発表したのが検算中の最中か直後じゃなかったっけ? その辺りで見るのやめちゃっててさー。推しは先述のメンバーだったけど、リーダー第三のMCみたいな独自の立ち位置を確立してたからね。ちょっと、うーん、悲しかったな」
柴「上崎さん……わかります。三人目の三四郎みたいなとこありましたよね」
上「そして推し三人とそれに並ぶ元気っ子東条ちゃんの卒業とな。残りのメンバーもあたしは好きだ、応援したいけれど、中身が変わったメンバーを等しく愛せる気が私にはしないのだよ」
柴「中身が変わったとか言うのやめてください」
上「ニコルちゃん(新)とやり取りする時って小宮さんどういう心境だったんだろうね。あたしはそれを聞いてみたいよ」
柴「一時期めっちゃギクシャクしてましたもんね」
上「寧ろ小宮さんがえこひいきし忘れててメンバーに突っ込まれるみたいな構図にすらなってたよね」
柴「しかし、中の人とキャラクターの関係性をどう見るのかっていうのは、今後バーチャルコンテンツを好きでいるにあたって考えざるを得ない問題かもしれません」
上「最近は掃いて捨てるくらいいるもんね、Vtuberとか」
柴「特になんか、最近の人たちはキャラクターに色んな設定もたせちゃいますからね。感情移入というか、応援めっちゃしやすいんですよ。ファンはつきやすくなるでしょうけど、その分中の人が変わるとNEW・中の人を受け入れがたいんじゃないかと思うんですが」
上「一人でやってる分には引退でいいんだけどね。キャラ同士の関係性を作って、縛った状態でガワだけ残されると新しい人はガッツリ設定残った状態で演じなきゃならなくなるからねえ」
柴「キズナアイでしたっけ? 中身が複数いるって公言してるのって」
上「たしかそう。あの子に関してはもう会社ぐるみでキャラを作ってる筈だから、公開されてる以外の人が演じてても何ら不思議じゃないけどね。声出す必要が無い現場とか怪しいもんよ」
柴「現場……バーチャル存在にとって現場ってのは何処を指すのかも微妙ですが、まあ分かります。22/7の話に戻ると、彼女たちはアイドルグループという関係性に縛られているから、キャラ自体の引退が簡単なことではないということですね」
上「その上、キャラ設定と演じてる本人のアドリブで初期に比べて大分キャラクター自体が変化してるからなあ。丸山ちゃんとかもう第一回計算中と完全に別人じゃん。優秀かつクールなふりをしてるポンコツってとこまで含めて一つのキャラクターじゃん。誰がアレを引き継げるのかって話よね」
柴「なんというか、絶妙ですよね。これは演じてるんだろうなってうバレバレの演技の中に抑えきれなかった素の部分が出ることで、どっちか分からない個性の部分が生まれ始めるって言う」
上「都ちゃんの滑り芸も狙ってできるものじゃないし、ジュンちゃんの絶妙な弄られキャラもきっと他の人には御しきれないし、何よりつぼの謎のカリスマ性とかどうやって再現するんだって話よ。あの子たちはもう、キャラクターでもあり、中の人でもあるのよ。実際ニコルちゃんも新旧どっちも好きだけどあくまで別の人じゃん?」
柴「それは本当にその通りなんですけど、それ言いだしたらバーチャル存在って何なんだろうって話ですよね」
上「そう、そういう話なのよ。あたし達はバーチャル存在とどうやって付き合っていけばいいのか? そのことを、22/7メンバーの卒業をきっかけに、考えるべき時を迎えているの。きっと、運営側も含めてね」
柴「思ったより壮大な話になったなあ」
上「ところで三四郎、いいわよね」
柴「いいですねえ。元々アメトークなんかで小宮ばかりがフィーチャーされましたけど、相田さんがすごくいいですよね。隠れないオラオラ系」
上「一見奇抜なツッコミ役と一見まともなボケ役って構図は最近では珍しくないけど、その走りとも言えるわよね。ただ、相田さんの魅力がオラついて下々の者にイキってる時に一番出るからさー。ベテランMCが回してる深夜バラエティーだとなかなか見えづらいのよね」
柴「完全な状態の三四郎を見れるのは22/7計算中だけということですね」
上「最高の三四郎を見るためにも続いてほしいわね」
(CM)
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