第四回ふわふわラジオ(1)
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(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
上「皆さんこんばんは! 『ふわふわラジオ』のお時間です! 第4回のMCはなんと! 上崎茜(CV.前島亜美)でーす!」
柴「なんと上崎さん、今日で4度目の出演だそうですよ。あ、もう一人のMC柴山蒼汰です」
上「新番組新番組言ってますけど、もう4回目だってよ柴山さん」
柴「もう5月も終わ……らないんですよね。5月長くないですか」
上「ゴールデンウィークあったからそう感じるだけじゃないの」
柴「初回放送ゴールデンウィーク中だった番組が言うことじゃないですね」
上「そーだった。まーいいや今週もはじまります! よろしくぅ!」
(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』
(CM)
(曲)「しゅわりん☆どり~みん(Pastel*Paletts)」
(無言)
柴「はい」
上「あのさあ……」
柴「いいですよね、パスパレ」
上「いやいいけどさあ……! あたしも好きだけどさ! 彩ちゃんの脳溶けボイスずっと聞いてられるけどさ! お風呂場で爆音で流してると天国かと錯覚するけどさあ!」
柴「そこまで好きだとは」
上「パスパレだけで専用プレイリスト作ってるくらいには好きだけど、でもさ……この番組、アニメ情報局じゃないんだからさ……!」
柴「まあその辺で。今回はリクエスト曲ですよ」
上「ん? ならしゃーないか」
柴「切り換え早」
上「募集しちゃったのはうちらだしね。コメントもあるの?」
柴「はい。P.N.(四)十五の夜さんからのリクエストです」
上「その夜、虚しくないか?」
柴「ノーコメント。『上崎さん、柴山さん、こんばんは』」
二人「「こんばんはー」」
柴「『上崎さんには怒られそうですが、私が一番好きな曲をリクエストします』」
上「怒られるのはちゃんと分かってるのか」
柴「『私は若いころからアイドルを応援していましたが、最近はアイドルも大人っぽい曲や社会派ソングなどが増えてきたように感じます。そんな中で出会ったこの曲はザ・アイドルソングと言えるもので、アニメをあまり見なかった私もすぐに好きになりました』」
上「あー」
柴「『妻や娘と一緒に毎日聞いています』」
上「……は?」
柴「『勿論、ふわふわラジオも家族みんなで聞いています! これからも楽しみに聞かせていただきます』だそうです。嬉しいですね」
上「嬉しい……かなあ……?」
柴「そりゃあもう」
上「だって、あたしの男をとっかえひっかえ発言とか、男女差別について語った前回とか、ブルマの話した時とかも、家族みんなで聞いてるんでしょ? 地獄じゃない?」
柴「全部自業自得じゃないですか」
上「しかも、え、パスパレの曲を家族みんなで聞いてるの? これは一人の時間ににやにやしながら嗜むものでしょ?」
柴「全方面に失礼な偏見だと思いますよ」
上「はー。変わった人たちもいるもんだなあ」
柴「実際、みんなどうなんですかね。上崎さんたしかアイドル好きの弟がいるんでしたよね?」
上「うん」
柴「実家暮らしですか?」
上「あたしはもう出てるよ。弟は実家」
柴「てことは結構、家族の前でアイドルを応援する機会もあるんじゃないですか」
上「ああ……あるのかも。てか、あるね。あたしが実家帰った時も、日中のリビングでアイドルの映像に叫ぶ弟とそれを横目で見ながらモンハンをする私ってシーンが、そういえばあった」
柴「モンハンはどのタイトルが一番好きですか」
上「やっぱり一番やったのは2ndG……って、いや! その話もしたいけど、ちょっと今は待とう! アイドル!」
柴「はいはい、そうでした」
上「実際、同じ部屋で見てるってだけなら、そんなに気にならなかったかも?弟がそれに鼻の下伸ばしまくってたら分かんないけど、ライブ映像とかだと、あんまりきもいとも思わないしね」
柴「アイドルのライブってひたすらかっこいいですよね」
上「わかる。見た目可愛いキャピった子とかが、めっちゃ真剣な表情になってたりしてね。興奮してきちゃうのは、わかる」
柴「まあ、それならアリじゃないですか。パスパレを聞くのも。このラジオを聞くのも」
上「うーん……まあ、趣味は人それぞれ。楽しみ方も人それぞれか、うん」
柴「ところで上崎さん、お風呂の中で音楽聞いてるんですか? どうやって?」
上「え? あー、どこだっけ、どっかで買ったスマホの防水ケースに入れてさ。風呂場でたぷたぷ弄りながら音楽かけてるよ。めっちゃ響いて気持ちいいんだよね」
柴「へー、いいですね。アマゾンで探してみようかな」
上「お風呂と言えば、さ。安いマンションとかの、風呂トイレ一体型のあれ。あれ、私許せないんだよね」
柴「許せないと来ましたか」
上「もっと言うと、あれを考えた人が許せない」
柴「そこまで?」
上「あれが存在していることで、逆に風呂トイレ別の部屋の価値が上がり、そっちの家賃が高くなっているとこもあると思うのよ」
柴「そうですかねえ。昔の物件とかだと寧ろ、風呂無しアパートとか見かけますけど。普段はトイレとしてしか使わないようにして、でもどうしても必要な時には使えるって考えれば超便利では?」
上「う、ぐっ……成程」
柴「というか実際そんなに風呂って入ります?」
上「えっ」
柴「距離を取らないでくださいよ。いや、僕は普段シャワーで済ますことが多いので、あまり不便に感じたことが無いというか」
上「入るけど。毎日、夏でも毎日入るけど。なんなら一日三回くらい入るけど、休みの日は」
柴「ええー。なんか、身体中ふやけそうですね」
上「指先ふやけたことはある。あたしその時カードゲームにはまっててさ」
柴「上崎さんからオタクじゃないエピソード聞いたことない気がしてきました」
上「あたしもなんか、自分がオタクな気がしてきた。それで、なんかその日は指先怪我するなーと思ってたのよ。こう、スリーブの端ですぱすぱと」
柴「うわあ。絶対痛いやつじゃないですか」
上「なんで気づいたんだっけなあ。もしかしてあたし、風呂入りすぎ? ってなって。1週間くらい1日1回に抑えてたら治ったんだよね」
柴「お湯ってどうしてるんですか? 次はいるまでに冷めちゃいそうですけど」
上「あー、うん。すぐはいるときはそのまんまだけど、朝はいって昼とかだと追い炊きしたり。夜まであいちゃうと捨てて入れ直すことになるかな」
柴「水道代やばそうですね」
上「ヤバいよ。あたしの給料は食費と水道・光熱費で大体消えるよ。それでも美味しいもの食べたいし風呂には入りたいんだよ。しょうがないよね」
柴「思い切りがいい人ですね」
(CM)
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