ポっと出に敗れる

「ふわふわラジオ」を連載しています。

ふわふわラジオ

 みなさんこんにちは。当ブログの管理者,帝王でございます。

 新企画として始めます「ふわふわラジオ」。

 

 キャラクターやその経歴は完全にフィクションなので小説のような,しかし小説とも言えないよなあ……ということでブログにて掲載を始めることにしました。

 忘れない限りは毎週更新していきますのでよろしくお願いします。

 

 あと話のネタがすぐに無くなるのでガチでおたよりを募集しています。

 ペンネームと内容を,TwitterのDMやメールでお送りください。

  帝王(本垢・知ってる人のみ)DM

  帝王(@ph0n1cga1n)DM及び質問箱

  メール(ph0n1cga1n@yahoo.co.jp)

  LINE(知ってる人のみ)

 募集内容

 ・ふつうのおたより

 ・トークテーマ「これ語ってください!」

 ・わたしの体験談「これ聞いてください!」

 ・リクエスト曲「これ聞いてください!」   など

 

 まあ要するにキャラクターに代弁させた一人語りなので,深く考えると滅茶苦茶ヤバい奴なのですが……もしよければお付き合いください。

 それでは,どうぞよろしくお願いします!

 

ラジオ本編 

第一回   第二回   第三回   第四回   第五回   第六回   第七回   第八回   第九回   第十回   第十一回  第十二回  第十三回  第十四回  第十五回  第十六回  第十七回  第十八回  第十九回  第二十回  第二十一回  第二十二回  第二十三回  第二十四回  第二十五回

 

メタトーーーーク!

その1   その2   その3

 

[注意!]タグやキャラクターボイス表記,番組テーマソングの歌唱枠などに実名を記載しておりますが,この人たちは単に私が好きな人たちです。決してほんとにやってもらったりということはありません。だってそもそも番組もテーマソングも無いんだしね!

※2021/6/26より、「小説家になろう」でも後追い連載しております。小説とも言えないとか言いながら、でもこう、広く読者を得たいなあ……というね! 当サイトがメインですのでどんどんこっちで読んでください。

※元々当ブログに掲載していた記事は,別ブログ「涙色」に掲載しなおしています!

第二十五回ふわふわラジオ(3)

 

「ところで、話は変わるんだけどさ」

「はい?」

「あのさ。しれーっと、放送日変わってない?」

「気づきましたか。収録なのに」

「それは言わなくてよろしい。いや、あたしも今日来るまで知らなかったんだけど、え? なんかそう言う話、出してた?」

「いえ。急遽、ですね。まあ放送枠の問題なので仕方ないんですけど」

「いつものことながらさーこの番組はさーもう、ほんと、宣伝をちゃんとやろうね!」

「すみません。つい」

「ついて」

「いやね、スタッフも頑張ったらしいんですよ? どうも、先日の年越し放送までは頑張りたかったらしくて。そこまでは引き伸ばしたんだぜとかって自慢気にいってました」

「いや生放送ならその願望わかるんだけど収録じゃんね? しかも年越しタイミングも滅茶苦茶だったからさー、頑張りどころが違うんだよな」

「まあそれは分かりますが」

「頑張りどころが違う、といえばさ」

「そこで思い出すんですか? 自分で言ったコメントのそれで?」

「し、しょうがないじゃない。いや、頑張りどころが違うってのと、さっきまでしてた仕事の話からなんだけど」

「ふむふむ」

「人によってさ、こだわりポイントって違うじゃない。仕事という、仲がいいわけでもないのにみんなで協力して特定の何かに取り組む環境下だとね? それがすっげー気になるのよ」

「わかるような、分からないような?」

「例えばさ。仕事の中でも、案件ごとに担当者っているじゃない? ウチの場合は新兵一人とその上司、二人組で動くのが基本なのね」

「新人を新兵と呼ぶな」

「んで、事務所でもその二人が並ぶようになってて、電話対応の時もまあ担当者が対応するのが基本だからさ。あたしはなるべく、上司かあたしのどっちかはデスクにいるようにしてんのね。トイレのタイミングとか、給湯室行くのずらしたりとか」

「はいはい、わかりますわかります。上崎さんって妙なとこに気が回りますもんね」

「ああ? んだコラ」

「こっわ。続きどうぞ」

「上司はタバコ休憩も出るし、そういうの気にしてない人に見えてたのよ。でもこの前、タイミング会わなくて昼休み終わってから午前の仕事終わったことあってさ。そっから昼休憩入ったのよ」

「はいはい」

「あたしはてっきり、あたしが休んでる間上司も休んでると思ってたのね。だって、遅れたのは二人とも一緒だし、飯食う必要もあるし、何より誰かいなきゃいけないみたいなの気にしない人だと思ってたから。けどどうも、飯だけ食ってそのまま仕事してたらしくてさ! 気にせずきっちり休んだあたしすごい嫌な奴じゃん!」

「それは考えすぎだと思いますけども、うーん。それはコメントが難しい出来事ですねえ」

「いやまあこれに関しては、不満とか言うより驚いたというか。基準は? っていう。普段の仕事の時気にしてねーじゃん? っていう」

「まあ、時間とかもありますよね。短時間ならいいとか思ってそうです」

「電話来た時出れないとかは変わんないのにね。あー、まあ来客への対応にかかる時間は結構大きいか」

「逆に上崎さんはその時不在になることは気にならなかったんですね?」

「業務時間外だからね」

「徹底してるう」

「そらそうよ。あたしがお客様に親切なのは仕事だからだし、その分仕事中は徹底的に気遣って、期待に応えようとするわよ。でも意外と上司、その一人に限らないみんなだけど、変なとこで客に迷惑かけないようにとか言う癖に親切心徹底してなかったりさー。やっぱ、他人のこだわりって、分かんないのよね」

「そうですねえ。たぶん、その人たちからすると、上崎さんのこだわりもちょっと変わって見えるんでしょうね」

「多分ね、そうね! なんであいつ業務時間にあんな拘ってんだろとか思われてるわよね絶対。やっぱ人は分かりあえないんだなあと思ったよ」

「そういう結論の話題だったんですかこれ」

「今までで一番ムカついたけど調べてみたらそれなりにいた人種は、まあ時間外も高めに給料出るからいいじゃーんって言った奴よね。休日出勤よ?」

「さっき上崎さんも除雪に関する話で言ってたじゃないですか」

「あれは自分に言い聞かせてるの。この場合は、それが慰めになると本気で思ってるのが問題なんだって」

「こだわりが強いんだよなあ」

「そんなわけで、今年もこうやってモヤモヤしたこととか愚痴とか語ってみんなでわかるわかるって言い合う場所にしていきたいね!」

「だいぶネガティブな響き感じますが、そうですね。発散する場所ってのは、必要ですよね」

「一応なんだけど、あたしと、柴山さんは名前出してる以上愚痴が愚痴で済まない可能性があるわけなんですよ。なんで皆さんのおたよりをきっかけに語れればとてもありがたいという裏事情があります」

「僕なんて自分の職場で喋ってるわけですからね? 皆さん、ご協力のほどよろしくお願いします」

「そんなわけでおたより待ってます! あと、これ前回言っとくべきだったやつだと思うけどまーいいか、せーの!」

 

二人「「今年もよろしくお願いしまーす!」」

 

「ではでは今週はこの辺で! ばいなーら!」

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(ED)

(曲)「番組テーマソング(BUMP OF CHICKEN)」

 

 

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第二十五回ふわふわラジオ(2)

 

「では、届いているおたよりを見ていきましょうか」

「こういうのもアレだけどさ、届いているのね?」

「まあ、コロナ禍でやることもないでしょうしね。おたよりでも書いてやるかあってなるんじゃないですか?」

「そんなもんかねー」

「PN『二十代の四十肩』さんからのリクエストです、ありがとうございます」

「それは四十肩とは言わないんじゃないかなー」

「『上崎さん、柴山さん! こんばんはー!』」

 

二人「「こんばんはー」」

 

「『屋根の雪降ろしのし過ぎで二十代なのに四十肩になった者です! かなしーい!』」

「軽っる、かなしーい! じゃないが。てか今日雪スペシャルかなんか?」

「『お二人に聞いてもらうのは恐縮ですが、こんな世界もあるんだよとリスナーの皆さんにも聞いてほしくておたよりを送りました。私の職場についてです』」

「おっ、愚痴メールだな?」

「『雪国にある私の職場は、会社で事務所と駐車場を持っています。雪がたくさん降った日には、広い駐車スペースには除雪業者が入ってくださるのですが、社用車を止めている周りと玄関近くに関してはスタッフが雪かきをしなくてはなりません』」

「車庫に屋根無い会社はねー、雪国は辛いのよね。わかるわかる」

「『まあ、それは仕方無いのです。雪国の宿命と言えるでしょう。一番の問題は、その事務所近くの雪かきを始業前にやらなくてはいけないということなのです!』」

「うっわ、最悪じゃん」

「『上からの指示というだけなら、私は戦おうと思いました! 始業後でいいじゃないかと! しかし、調べてみると、どうやら過去のお客様からクレームがあったらしいのです。朝早くに来たら事務所前が雪に埋もれていて驚いたと。そんな、じゃあどうしろって言うんですか!』」

「むー、めんどくさいのね」

「ホントですねえ。『しかもですよ、しかも!』」

「おっと、まだあるのね」

「『当番制で始業十五分前から、と決めて行われているのですが、先日会社の先輩に怒られたんです。私の上司はお家の都合で早めに出社する方で、折角だからと早めに雪かきを始めてくださるのですがそれを見て、お前は上司が来るより早く除雪を始めるべきだろと。お陰で当番も開始時間もあって無いような状況になってしまっています』」

「げー。げーとしか、言えないわ。それは」

「『この冬で雪国そのものがかなり嫌いになってしまいました。上崎さんも雪国住まいだったと思いますが、こういった悩みはありませんでしたか?』とのことです」

「うちも除雪は自分たちだし、始業前だから大分しんどいわ。けど残業代出るからしょうがないなって気持ちに強引に持ってってる。もうそう考えるしかないのよねこっちは」

「あー、そうですね。二十代の四十肩さんのとこはそれも無いんでしょうか」

「分かんないわねー、そこまで書いてないから。でも多分けっこうあると思うよ? こういう会社」

「他にも知ってらっしゃるんですか?」

「まあ、公共の電波では言いにくいんだけど、幾つかはね。なんかさー、さっきも軽く触れた話題かもだけど、もう雪国の人たちにとっては除雪って生活の一部なのよ」

「ふむ」

「だからあたし達と感覚違う部分はあるのかなって。会社の除雪はあたし達からすれば仕事の一部なんだけど、生活の一部派の人たちからすれば多分仕事するための準備の一部なのよね、多分」

「あー、そういう考え方の人、多そうですねえ。その点は除雪関係なく文句ありますけど」

「あたしも。前に話したことあったっけ? 通勤にも手当出してほしいくらいの過激思考なの」

「ですかね。僕も割とそれです」

上「だって、日中にだってさ。雪降って積もれば除雪するのよ? 勤務中にやっていいことなら仕事の一部になるでしょ、だったら朝も勤務時間にカウントしろや当たり前だっつーの」

「そういうことなんですよね」

「まー残業代出されると文句言えないんですけどね!」

「というか、結構衝撃だったんですけど、やっぱクレーム来たりするんですか」

「それはあたしも驚いた。お役所とかなら来そうだけどね」

「ええ?」

「いや、もちろん、お役所なら始業前にやって当然だろってことじゃなく、軽い気持ちで言う輩がいそうだなって」

「あーでも当然だろ思考もいそうですよねえ。というかあそここそ、店舗型じゃないのに始業時間おかしい施設の典型じゃないですか?」

「職員の出勤時間と開庁時間同じっていうね? わかるわかる。うちも似たようなもんだけど。まー夏場はそれで問題ないからねー」

「ううむ、雪国の過酷さが思った以上でした」

「もう東京行こうかなあ」

「都会嫌いの上崎さんがこう言うくらいですからね、恐ろしや」

「というかそもそもの問題ってその周りの連中じゃないの? この悩み」

「うーん、間違った指摘かと言われると。まあでも当番と時間決まっててなら理不尽ではありますか」

「早めにやっちゃうその上司もね。親切というか、いい人なんだろうなーってのは分かるんだけどさー。あの、ほら。確かボランティアの話であたししたことあると思うんだけど」

「あーっと、覚えてますよ。無償でやってしまう人がいることで、発注元が金払わなくていいと思うようになったり、寧ろ金とるのががめついみたいなイメージになるって話」

「そうそう。労働には対価を、が当たり前じゃなくなるからね。いい人って、本当にいい人なんだろうけどさ。その人の行動が、よくない人たちに与える影響ってのをもうちょっと自覚してほしいなーなんて、あたしみたいなひねくれた人間は思っちゃうのよね」

「悲しい話ではあるんですけどね、それも」

 

(CM)

 

 

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第二十五回ふわふわラジオ(1)

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

 

「雪が! すげえ!」

「いきなりですね」

「だってすげーんだもんよ! 毎日毎日、除雪・除雪&除雪! はーもー体痛えーってなってる秋田のMC上崎茜(CV.進藤 あまね)なんですよ!」

「東京の柴山蒼汰も今年は雪始めを済ませてますからね。すごいシーズンですよ」

「年始一発目、かつキリのいい第25回に愚痴から始まんのも『ふわふわラジオ』らしいでしょう! 張り切っていくぜい!」

「嫌ならしさですねえ」

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

(CM)

(曲)「あの夢をなぞって(YOASOBI)」

 

「あー、んー?」

「どうしました?」

「いや、なんか、聞いたことある気がするんだけどさ。YOASOBIでしょ? けどなんかちょっと違うような気もするというか」

「はいはいはい、分かります、CMでしょ? カロリーメイトの、雪道を電車が走ってる」

「あ、うん、そうそう電車のやつよ。思い出したわ、もうちょいスローテンポだったよね? CM用のアレンジか」

「理解が早すぎて説明しにくいんですが。まあ、はい。そうですね」

「ふーん。CMバージョンもなんていうか、耳に残る感じだったけど、こっちのもいいわね」

「Ayaseさんには絶妙にツボを押さえられてる感じがしますよね。我々リスナーの」

「分かるわあ」

「そんなわけで、PN『腰痛』さんからのリクエストでした」

「絶対雪国の人じゃん。雪を喜んでない人種じゃん」

「なんとなく内容も予想できる気がしますが、一応おたよりも読んでおきましょうか。『上崎さん、柴山さん、こんばんは』」

 

二人「「こんばんはー」」

 

「『僕のリクエストはYOASOBIさんのあの夢をなぞって、という曲です。CMで知ったのですが、ガルパにカバーが実装されたときにバラードじゃないバージョンをはじめて知って驚きました』」

「えっ?」

「実装されてますよ。ポピパとVtuberときのそらのコラボ歌唱です」

「そういえば、なんか、あったような。うん、あったわ。何回も叩いてるわあたし」

「『なんと言っても曲がいい、よりも正直CMで先に来るのが雪だあっていう感想ですよね。僕は新潟が地元なんですが、CMを見るたびに実家を思い出します』」

「新潟かあ。実は行ったことは無いんだけど、絶対雪ヤバいよねえ」

「ないんですか? 同じ東北なのに」

「冗談であることは重々承知なんだけど、南東北扱いすると新潟県民にガチギレされるからやめようね!」

「『両親からのメールによると、今年は本当に除雪が大変だそうです。上崎さんは秋田にいると話していた気がしますが、くれぐれも無理をなさらないでくださいね。除雪は、本当に、体に負担が大きいですから』とのことでした」

「お気遣いありがとうございます! でももう遅いんだなあこれが、しっかり腰を痛めたんだぜ」

「マジですか」

「いやー、あたし結構体弱いからさ、腰痛いなーってのもしょっちゅうだと思ってたんだけど。今回のは初めてだったかもなあ、ちょっと動かすとね、ビキビキ! ってくるの」

「うっわあ」

「右側が特にだったんだけど、少しひねったり、振動が加わったりするとすぐにね。だから、歩くという動作すべてがしんどいのよ。手足反対のを前に出すから一歩一歩捻りが加わって振動ありまくりで」

「いつなったんですかそれ、平日?」

「平日。だから仕事あんのよ。ついでに除雪もあんのよ。死ぬかと思ったわ」

「痛いのに除雪してたんですか!?」

「どちらにしろ自宅の前やんなきゃだし対して変わんないわよ。休み休みにはなったけど」

「雪国、過酷だなあ」

「仙台はそうでもないもんね、雪。あーでも数年前ヤバかった日なかった?」

「ちょくちょくはありますね、足が埋もれるような積雪。でもまあ何日かで溶けきるので」

「そーなのよね、そこの違いよ。やってもね、次の日にはね、増えてるの。雪が。まーじで萎えるわよあれ」

「努力を否定された感じしますよね絶対」

「分かってるね。でもそんなこと言ってらんないのよ、ぶー垂れてる間に降るから。外に出るとね、腰曲がったよぼよぼの爺ちゃんばあちゃんまで普通に雪かきしてんだから。サボってお母さんに雪かき全任せした時の罪悪感ったらないわよ」

「経験の籠ったコメントですねえ」

「兎に角、腰痛さんも気を付けてくださいね。筋肉、関節痛だけじゃなく、普通に雪害もあり得ますから。屋根の雪降ろしてて大怪我とか、みんな分かってるはずなのに毎年無くならないからね」

「危ないですもんね。よくニュースで見ますもん、それこそおじいさんおばあさんが屋根の上に乗ってる映像」

「じっちゃばっちゃ普通に上るんだもん、こっちが怖いわ。でも伸ばし棒みたいな、雪・氷柱落しがあるんだけど、あれ使って下からやったって落ちてくるの危ないからね。もうどうしようもない部分もある」

「専門の業者さんとかに頼めればいいんですけどねえ」

「ちゃんといるんだけど、今年なんかは特にね。どこも人手が足りてないから」

「皆さん本当に、安全に気を払って作業してくださいね。うーんなんだこの結論」

 

(CM)

 

 

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第二十四回ふわふわラジオ(3)

 

「あ、年明けた」

「え、あ、そっか」

「せーの」

 

「あけましておめでとうございまーす!」

 

「今年もよろしくお願いしますねー、って、柴山さんも言えよ」

「いや打ち合わせもなしにいきなりせーのって言われても合わせらんないですって」

「そもそも年明けるのって番組のどのタイミングだったわけ? え、一本目のCM明け? 言ってよ!」

「言っちゃあれですけど収録だから気付きにくいですよねぼくらのいちとくに。スタッフもなんも言ってくんないですし」

「と思ったら台本に書いてたわ。みんな、失礼しました! あたしの見落としだった!」

「新年迎えてもこんな感じの緩すぎるラジオで行くと思うので、リスナーの皆さんなんとかよろしくお願いしますね今後とも」

「年越しかー。あのさ、歳とってきたら、年越しの瞬間の特別感って言うの? そーゆーのだいぶ薄くなった感じするわよね」

「ああ、まあ分かります。普段から日付変わるくらいまで起きてるようになりましたからね」

「そうそう! 今日だけは起きててもいいよって言われての、ワクワクしながら紅白見て、人込みをテレビ越しに見ながらカウントダウンするあの感じ! すごい懐かしいんだけど、今はなんか、イマイチ気分が乗り切れないあたしを最近は感じているよ」

「そもそも今言った通りの年越し自体しなくなってきてますよね。そもそも紅白見ねえ、という」

「ガキ使?」

「ガキ使は僕らが子供の頃から紅白の対抗馬みたいなとこありましたけどそれだけじゃなく、今やネット上で色んな番組がカウントダウンするじゃないですか」

「そういえばあたし去年プロセカでカウントダウンのライブ見てたわ」

「年の越し方の多様性ですねえ」

「まあ、実際は昔から、そもそも紅白見てなかった人とか多いだろうし、あたしらが変に感傷に浸ってるだけかもしんないんだけどねえ」

「まあ、それはそうでしょうね」

「あと、年越してからのムーブも変わってるんだよね。昔は家族であけましておめでとうって言い合って、さあ寝るかーってそれぞれ寝室に向かっておやすみなさいだったのよ」

「今やtwitterであけおめツイートして他人のあけおめツイートをふぁぼりつつ、サーバーの負荷が軽減されてきたであろう時間を狙ってソシャゲのガチャを引く、が新年一発目にやることですからねえ。歳をとるって嫌だなあ」

「えっ」

「あれ? 上崎さんはけっこう違う感じですか」

twitterのいいねを断固としてふぁぼと言い続けるインターネット老害だ」

「そこですか? あとそこまで言う?」

「昔はよかったのう、twitterのふぁぼは他のSNSのいいねなんぞとは違う独自路線を走っておってなあ。もーお爺ちゃん、その話何回も聞いたよう」

「ミニコント挟まなくていいですから。え、でもまだ普通に言いません? ふぁぼりつ、とか」

「大体いいね&RTって書いて回ってくるよ」

「そんなあ」

「おいおい、しっかりしてよ。時代に置いてかれてるオタクとか存在価値無いよ?」

「ひどい言われよう」

「話は戻って、あたしの年越し後もあんま変わらんね。毎回福袋で宝具が重なるタイプの女」

「持ってないキャラのほうが多いはずなのに必ず既存鯖引き当てるあの現象なんなんでしょうね」

FGO知ってる人しかついてこれないトークはやめなさい!」

「始めたの僕じゃないんですよ、気付いてました?」

「学生の頃はまだ良かったなあ。普段外にいるみんなも地元に集まってさ、十一時半過ぎに家を抜け出して初詣に行くの。二年参りって言うんだっけ? 時間管理ガバガバだから向かってる途中で年明けちゃったりしてさー」

「わあ、青春ですねえ」

「参拝の列に並びながら福袋のガチャを引く」

「変わったのはいる場所だけ、という類の話だったんですか?」

「リスナーのみんなは、初詣ガチャ、コロナ明けてもやめといたほうがいいと思うわよ。複数人でいるときのガチャは殴り合いに発展しやすい」

「そんな訳のわからない忠告もらっても」

「あとは、休みが学生に比べて少なくなっているから、英気を養う暇もなくいつもの日常に戻ってしまうわねきっと」

「切ない話です」

「そんなわけで、今年も頑張ってラジオやっていきましょうね」

「なんつーまとめ方ですか。でもまあ、そうですね。頑張って、のんびり話ししていきましょう」

「柴山さんの今年の目標は?」

「おたより100通ゲットすることですかね!」

「自分の力ではどうにもできないことを目標として掲げるな」

「お待ちしてます。上崎さんは?」

「身辺整理」

「何やらかすつもりですか」

「そんなつもり無いんだけど、知り合いでやらかした奴がいてさあ。先送りにしないで、できる整理はできるうちにやっといたほうがいいなと思って」

「整理はいいですけど身辺整理はめっちゃマイナスなイメージなんです勘弁してください。そうですね、物や、人間関係や、仕事を見直してく事自体は大事そうです」

「何はともあれまず一番は幸せであること! 自分が! それを忘れずに一年間頑張りたいね」

「そうですね。みんながそれを心掛ければオールハッピーですもんね!」

「リスナーの皆さんも自分の幸せに差し障りのない範囲で、その上で余裕があれば、おたよりくれると嬉しいよ!」

「話題でもリクエストでもいいので、お待ちしております。それではまた次回」

「新年一発目の〜! ばいなーらっ!」

 

(ED)

(曲)「番組テーマソング(UNISON SQUARE GARDEN)」

 

 

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第二十四回ふわふわラジオ(2)

 

「子供の話、プライベートに侵食しない範囲なら子供好きみたいに言ってたじゃないですか。子供と関わる仕事にはつかなかったんですか?」

「子供は好きだけど親は嫌い。大人が嫌い」

「なるほど」

「なんなんだろうね、大人。いや、一括りにしてるけど全員が全員じゃないのは分かってるよ、当然。あたしももう25歳、ガッツリめに大人で、友達も大体大人だし。大人であることが悪に結びつくわけじゃない、けど、ぶっちゃけ社会人であることは悪に結び付くわよね」

「違いありませんね」

「本音を押し殺して笑顔で嘘を並び立てる毎日に心が綺麗でいられるわけがないんだよな」

「社会、関わる人が多すぎるんですよねどう考えても。関わる人間の数が増えれば増えるほど、我慢する人は増えていくわけですから」

「自然と、そう、誰が悪いとかじゃなく自然と偉い人とそうじゃない人が生まれて、そうじゃない人たちは建前を吐き出すマシーンになる。本当に、なんか、何も悪くないのがね、辛いよね」

「ほぼ全ての人が苦しいという地獄なんですよね。そんな大人にだけはならないと思っていた自分が、どんどん大人になっていく。純粋な子供たちに、どうか純粋なままでいてくれと、まず絶対に無理だと思いながら声をかけそんな自分が嫌になる」

「せめて、子供でいるうちは少しでも恵まれた環境を、一人でも多くにと。思うは思うんだけど、自分の幸せを妨げない範囲での話になるよね」

「台無しですねえ」

「日々を苦痛の中で生きる我々大人は、ほんの少しでも幸福感情を多く確保しようと笑いを求める。さあそんなわけで第17回M-1グランプリの話なんだけどさ! 見た!?」

「話題の持っていき方が強引過ぎて逆に感心しています。見ましたよ」

「面白かったね!」

「ですね」

「どこが一番推しだった? あたしはインディアンス!」

「初めて敗者復活戦から見たんですけど、金属バットのネタでアホほど笑ってました。決勝で見たかったなあ」

「ハライチ勝ち上がりに不満派ですか」

「面白かったのには文句ないですけどね。澤部が上手いし、じわじわずっと笑える感じというか。ただ後半、澤部は喋んないのかよ! みたいなノリでしたけど見てる側はあ、これ岩井は無言のままいくだろうなと分かっちゃったのが残念でしたね。もうちょい息を大きく吸うとか一歩前に出るとか、どっちだ!? みたいになって欲しかったかなあと」

「まああたし敗者復活戦見てないんですけどね。言われてみれば決勝も、ちょっと単調な感じはした、かな?」

「まあ、素人の意見ですけどね。そういう意味では、錦鯉の二本目は完璧でしたね」

「完璧だったねー。インディアンス最推しのあたしも二本目終わったころには確信してたくらいだったよ。見ながらずっと笑って、終わった後にアレそういうことかー! みたいな納得もある。あれでこそ、漫才って感じだったわね」

「インディアンスも行方不明キャッチボールとか真顔コントスタートとか最高でしたけど、一本目がバカ受けしたぶんの期待を全体的には越えてこなかった印象でしたし。それ以上に一本目で圧倒的だったオズワルドも、二本目は大分雰囲気変えてきてましたからね。ちょっと独特な雰囲気がある感じでしたから」

「ランジャタイみ、すらあったね」

「固有名詞として優秀すぎますねランジャタイ」

「他、印象残ってるのは?」

モグライダーは初めて見ましたけど面白かったですね。ゆにばーすは点数に納得いってない一組というか、正直1stの中ではオズワルドの次に笑いました。真空ジェシカ、小笑い中笑い大笑いを絶妙な感覚で畳みかけてくる感じが好きでした」

「え、何、全組ぶん語るつもり? お笑い有識者の方ですか?」

「ふっ、無識者だって語るときはあるんですよ」

「無識者て」

「んでですね、ロングコートダディ、僕はですけど所々想像出来ちゃったのが残念でしたね」

「え、うーんそんなのあった?」

「輪廻転生だーってなって、肉うどん!? ってなって。最初に思ったのが、次の転生チャンス早っやだったんですよね。期待裏切らずにそのくだりあったので」

「あー、うーん、言われてみれば?」

「しりとりもですねー。ただ逆に、二文字チャンスの時はえっ肉うどんなれないじゃんどうすんの!? ってワクワク感が凄かったのでよかったですね」

「無識者、ポイント解説まですんの怖いな」

「あとももはすごく面白かったんですが、ネタパレで何回も見てたからかいつものももって感じすごいしましたね。結局やっぱ順当な三組だったって感じなんでしょうか」

「この前ネット記事で視聴者ランキングみたいなの見たけど、確かそれも最終順位どおりだった気がするわ」

「まあなんにせよ」

「うん」

「みんな面白かったですね!」

「それねー」

「前に上崎さん、お笑い賞レースはクソみたいな話してませんでしたっけ」

「そこまではしてないし柴山さんも一緒に喋ってたからね。いや、なんだろうね、やっぱ有観客・無観客の違いもあるのかしら?」

「ああ、それはあるかもしれません。お客さんの笑い声で笑いどころが分かった! ってことありますよね」

「あるねー。なんだろう、あ、ボケとツッコミのやり取り此処で終わったんだって。ここが笑う間なんだっていう安心感? あるわよね」

「逆に客の笑い声うるせえ! ってときもありましたね。インディアンスとか」

「あったねー。まだボケてるのにカメラもね、もう笑ってる人のほう映しちゃってんのよ。その辺の調整は芸人側の仕事でもあるんだけど、インディアンスの場合は畳みかける感じそのものが良さでもあるからねー。いい塩梅を探すの難しそうだわ」

「実際、今年のインディアンスは聞き取りやすくて、SNS上でも審査員からも高評価でしたけど、僕個人としては前のほうが好きだったまであるんですよね。田淵っちゃんのあの、止まらなさがね? 欲しい感じもしたんですよね」

あっちょっそれ分かる! 今年はきむさんの説明落ち着いて聞いてるパート多かったわよね。その分ボケが分かりやすかったけど、よく知るあの笑い続けて休む暇ねーよお! 感は少なかった。それこそ賞レースと劇場&ライブで使い分けていく、みたいになるのかもしれないね」

「そうなっってきたらもうベテランですねえ」

 

(CM)

 

 

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第二十四回ふわふわラジオ(1)

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

 

「もーいーくつ寝ーるーとーおーしょーおーがーつー」

「一回寝るとお正月ですしなんなら寝ないで迎える人が多いまでありますよ。MCの柴山蒼汰です」

「あー! くっそ、先に名乗られた! MCの上崎茜(CV.内山 夕実)ですちくしょー!」

「24回もやってきて先に名乗ったの今回が初でしたか。今後はどんどん仕掛けていきたいと思います」

「名乗る順番なんてどーでもいーだろ! それより今日は年末、大晦日! 2021年の締めくくりとなるに相応しい放送にしましょうね! それでは行ってみよう第24回『ふわふわラジオ』!」

「順番云々言い出したのそっちだってことスルーしないで貰えます?」

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

(CM)

(曲)「song for you(長瀬麻奈(神田沙也加))」

 

「この声は」

スマートフォンゲーム『IDOLY PRIDE』より長瀬麻奈、キャラクターボイス神田沙也加の曲、song for youです」

「そうか」

「リクエストは今回、多くの番組スタッフからという形になりますね。結構彼女の声のファンだという者が多くて。何曲か聞いた中で、僕のプレイしているゲームからこの曲いいねってなりました」

「そうかー。うん、まあ人の数だけ考え方がある意見だとは思うけど、私個人としては、こうしてずっと声を聞き続けられるってことは嬉しく感じるね」

「そうですね。僕もそう思います」

「さて。じゃあ今日は、おたより無しってことでいいのかね?」

「ん? まあ、そうですね。なんか話題ある感じですか」

「曲とあんま関係ないの申し訳ないけど、まあ、切り換えてね。柴山さん結婚したい?」

「ええ、突然のプロポーズですか? 嬉しいけど、少し考えさせてください」

「は?」

「冗談はさておき。恋愛トークですかあ? なんか前も話した気がするんですけど」

「まあまあ。ここが本題じゃないから。因みにあたしはあんまりしたいと思ってなくて、けどさー。最近ちょっと考え方がね、色々と変わってきたのよね」

「というと?」

「あたしは結婚は、あんまりしたいと思わない。今んとこ子供も別に欲しくはない。自分に割く時間が減ることになるからね」

「ゲーマーにとっては致命的な話ですよね」

「まああたしは柴山さんほどめちゃオタじゃないけど、自分の気分に従って、気の向くままに行動することが喜びみたいな人間だからねー。相手の仕事の都合だのに合わせて予定変えるのも苦痛だし、お互い仕事してるんだから家事は分業ねみたいなのも嫌なわけよ。気が向いたときに気が向いた家事を、それぞれやるみたいな、けどそこまで行くともう家族と言うか怪しいじゃない?」

「シェアハウスみたいになりそう」

「子供とかさ、いや好きだよ? 可愛いし。未来があるから力になってあげたいという気持ちはある。けど、あたしの時間を満喫したうえで余裕があればの話だね、それは。仕事で人生浪費したうえでプライベートを捧げられるかというとちょっと疑問よねえ」

「やはり仕事、人生の邪魔ですよね」

「同意するけど仕事でラジオやってる人がラジオの中で言うセリフか?」

「いやあ、放送は好きですよ。喋ってるのは。ただ、ラジオを作る仕事って我々MCにとっても本番で喋るだけではないじゃないですか。色んな準備をして、構成を考えて色んな所に許可とったり、話を回したり。広報したり」

「いやだからそれも、やってるなら公共の電波で言うべきことじゃないわよね。同意するけど」

「まあ好きじゃないだけでちゃんとやってますし。手を抜いたりすることもないんで」

「好きなことだけして生きてられないものね、みんな」

「死ぬほど努力して苦しい時期を乗り越える覚悟があればできるのかもですけど、そんなん無いですもんねえ」

「安定性を何より重視するあたしには耳が痛い話だ」

「話が逸れましたね。それで?」

「あー、なんだっけ。えーと、そうだ、自分の子供を産んで、育てたいとはそこまで思えないって話か。これはもう一回話がずれるんですけど、すごいなとは思ってるからね?」

「あー、それは僕も一緒です。さっきの愚痴だけでいろんな仕事を悪く言ったようになってますが、あくまで僕がやるのが好きじゃないだけです。それらを好きな人がいても否定しないし、すごいと思います。僕みたいに好きじゃないけど頑張ってる人とも応援し合えるでしょう。が、それはそれとして、僕は仕事怠いなあと思っているんです」

「割とクズ野郎だなあ。わかるけど」

「人間誰しも、自分の満足感の上で初めて他人に優しくできるんですよ。僕らはちょこっと自分の満足感の部分が我儘なだけです」

「違いないわね」

「で、結局何の話したかったんですか?」

「いや、だからさあ。旦那もいらない、子供もいらないって改めて思うと、余計にさ? 何か、なんでもいいから、あたしの生きた証を残したいという思いが出てきたのよね」

「はー」

「なんでもいいのよ。教科書に載りたいだのって大きなことは言わない。みんなの生活の中にあり続けるような普遍的なものじゃなくていい。そこまで大きい話じゃない。ただ、遥か未来になっても、物好きな人、世界の誰か一人くらいには気づいてもらえるような、小さな何かを残したい」

「それは何か、物質的な?」

「記録でもいい。記憶は、物足りないかな。だってその人たちが死んだら終わるもの。あたしは、あたしが生きた理由を望むの。いや、あたしが生きる理由はあたしの幸せのためだけど、世界にとってのあたしの人生は無意味であってほしくは無いなって思うようになったのよ。今までどーでもいいと思ってたのに」

「我儘ですね。だって、自分の幸せのために生きるんでしょう? 他者のためじゃなく、そこはぶれないまま、世界にとっても意味があってほしいと?」

「そうよ。あたしが幸せである上で、それ以外の何かの意味も望む。より我儘になったのかもね、柴山さんの言う通りだわ」

「でも、少しわかりますね。どうせ1人なのに、両親と一部の友人くらいしか繋がりなんてないのに、今日はまだ死ねないと。そう最近は、思うかもしれません」

「取り敢えず、あれだね。この『ふわふわラジオ』アーカイブ残ってんじゃん? こいつを大団円で終了させるその日までは、あたしら二人は死ねんかもね」

「違いありませんね」

 

(CM)

 

 

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第二十三回ふわふわラジオ(3)

 

「あたしの地元にもさあ。古い建物がね、あるのよ。いっぱいね」

「まあ、秋田ですからねえ」

「は? 秋田舐めんなや」

「理不尽」

「で、やっぱりさ。どこにでもいるのよ。その建物には価値があるから保存すべき! っていう一大戦力が」

「物の価値は人それぞれ、感じ方が違いますからね」

「考えるに、文化遺産とか、古民家カフェとかが実際ウケてるのが問題なのよね。いや、それ自体はいいのよ? あたしも好き。よく行く。けどそれを盾にただ古いだけのものとか、バランス的に明らかに邪魔になってる物を残したがる奴がさ、いるわけなのよね」

「なんと言いますか、全てがケースバイケースなんですけどね。あそこの古民家カフェ大人気らしいぜ、あの建物は文化遺産登録らしいぜと。じゃあこっちはどうなのかなってのは、また一から考えるべきもので。Aが上手くいってもBには何の関係もない、特に歴史系はそういう傾向が強いんですけどね。Bの信者にとっては関係ないんでしょうね」

「そいつらにとっても実は、他の例って関係ないからね。建物Bは絶対有効利用できる! から始まって、その根拠ないかなーって探して古民家カフェAを見つけただけなんだもん。最初のとこに根拠はないのよ。だって絶対上手くいくから」

「論理的じゃない思考って一番強いですよね。そして怖い」

「そもそもてめーの思い出を市や国にとっての価値だと思ってる人が上にいるの既にヤバいわよね」

「なんかそういう言い方されると物凄くヤバく聞こえてきますね。まさか、本気でそんな風に思ってるわけじゃないでしょう?」

「流石に信じたいけど、それならそれで、ほんとは価値なんてないと思ってる物を嘘でごり押しできそうな権力が存在しているっていう別のヤバさに繋がるんだよな」

「特に田舎ってそういうイメージありますね。イメージですけど」

「あるよ。あるある。そもそも町内で一番偉い人が町内代表みたいな顔して市全体のトップに座ったりしてんのいつの時代よっていっつも思ってるよ」

「なんか公共放送で流しちゃいけない細かさの話なりそうなんで修正していきましょうね」

「うん。ところで、建物を保存していくにあたって、歴史的価値を理由にしてる物ってさ。どこまで手を入れていいものか問題、あるわよね」

「ええ、手を入れていいんですか? そもそも」

「入れざるを得ないのよ。昔の建物って、今の耐震基準とか関係なく建ってるからさ。見学施設として残すにしたって多少の手入れはやんなきゃマズいの。お城とかそうでしょ?」

「ああ、確かに。なんかバリアフリーのためにエレベーター設置しろって話ありましたよね」

「あったね。だからそこよ、耐震改修や、中の素材の劣化修繕、急な階段とか、あと地味にトイレね? その辺どこまで手を入れるのが許されるかって、考えなきゃいけない問題だよなーって」

「因みになんでその話し始めたんですか今」

「あたしの地元の空き家の話ね? 建物に価値があるとか言いながら、入居する会社募集! とか書いてたの見て二度見したわ」

「分かるような、古民家カフェ存在してるから分からないような」

「そうそう! 古民家カフェは許せる自分もよく分からない。だから、結構曖昧な基準だよなーって」

「そもそもなんですけど、古ければ価値があるって考え方は何処から来てるんでしょうか?」

「そういう風に考える人でしょ」

「曖昧!」

「まいん!」

福原遥ちゃん、可愛いですよね」

「女優でありながらオタクにとってのスターでもあるというね」

「で?」

「あー、価値観なんて人それぞれだからね。そもそも冷静に、あくまで論理的に考えればさ、物の価値は役目を果たすことに尽きるのよ」

「こっから哲学の授業というわけですね」

「そうそう、上崎哲学ね。茜テスは言ったわ、むちむち、と」

「はいはい」

「ねえ知ってる? ボケ役はね、ツッコミがいて初めて存在価値を得るんだよ。話を戻して、物の存在価値、役目ね。はさみは物を切ることが役目、だから、切れ味が悪くなったら価値はない。コップは液体を溜めるのが役目、だから底に穴が空いたら価値はない。建物の役目は、中の人や物を守ることで、古くなって中に危険が及ぶようになったならもう価値はないんだよ」

「でも、それこそ文化遺産というものもですけど、見てもらうことに価値を得るものもありませんか?」

「あるね。でも今言った通り、価値を得たわけでしょ? 元々の役目とは別の役目を与えることで、価値を得たんだよ。切れなくなったはさみをぶっ壊すことで素材としての価値を新たに与える。そこが抜けたコップを逆さにしてランプに被せてインテリアにする」

「コップの例は微妙では」

「微妙でもいいってことよ、価値を感じればね。ただここに、保存にかかるコストが絡んでくるとちょっと面倒になる。古い建物も、別に見学資料としての価値でも別にいいのよ? 保存コストの元を取れるなら。それ以上の価値であると言えるなら」

「やはり世界はお金なんですね」

「お金というか、価値の比較でしょ。お金だって価値よ、というより、物質化された価値そのものよ。だから、コストとしてかかるお金、価値を、保存した結果生まれる価値が上回れるかを考えてから喋るべきなの」

「そんなことも考えて物を喋れないのか老人どもは、という高度な罵倒ですね」

「高度かどうかは諸説あるね」

「分かったような、分からないような。結局僕が古さに価値を感じていないから、そっちの立場になりきれていないのかもしれません」

「あたしだってわかんないよ。新しいほどいいに決まってんじゃん」

「思い出補正とか?」

「それは大事だけど、物質として残す必要ある? 写真でいいし、残すんならてめーで金出せやってね。出すなら文句はないわよ」

「言葉、荒れてますよ」

「あらやだ、うふふ」

「古いからと捨てたら物が可哀想、みたいな」

「あっはっは、感情が無い物とか、何考えてんのか分からないペットだとかに、勝手な想像で感情を載せるのは人間の悪しき風習よね。あっはっは、馬っ鹿じゃねーの、あっはっは」

「言葉」

「物が悲しんでんじゃないわよ! 悲しそうだなーっていうお前のエゴの押し付けだろうがよーっ!」

「なんかトラウマでもありました?」

「論理的思考が絶対だとは言わないけど、全く外れた主張されんのもそれはそれでストレスなんだよ。そして、そういう人って、いるんだよ」

「大して懐いてない飼い犬にアテレコするタイプの人ですね」

「わかるー。脳波の計測とかしてんじゃなければ動物の感情なんてわかんねえっつーの。まあ、生物に関しては経験則とかも効きそうだけど」

「そんな感じで後味の悪いまま本日はお時間です」

「あたしはスッキリしたけどね!」

「未来と書いてあすと読むさん、すみませんこの番組で悩みの解決は無理です。が、愚痴ならいくらでも聞きますし、こっちも言いますので。ストレス発散がしたくなったらまたおたより送ってきてくださいね! それではまた」

「どんどんアンダーグラウンドなラジオになっていくな、まあいーけど! そんではばいなーら!」

 

(ED)

(曲)「番組テーマソング(神田沙也加)」

 

 

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