ポっと出に敗れる

「ふわふわラジオ」を連載しています。

第十九回ふわふわラジオ(1)

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

 

「こんばんは! MC、上崎茜(CV.降幡愛)です!」

「柴山蒼汰です。こんばんは」

「寒くなってきたねー」

「今年は変化が急速でしたね。いや、今年も、でしょうか」

「最近の日本に秋って存在してる?」

「正直、怪しいですね。紅葉が始まったかと思えば雪降ってくるような印象ですが」

「だよねー。ともあれ皆さん、風邪ひかないよーにね! 秋の夜長かどうか微妙な感じの結論だけど、貴方のお供に第19回の『ふわふわラジオ』いくぜ!」

 

(SE)『ふわふわ〜ラジオ〜!』

(CM)

(曲)「M@STERPIECE765PRO ALLSTARS)」

 

「PN『アイドル』さんからのリクエストでした。シンプル!」

「これももう懐かしい枠なんだなー」

「昨日のことのようですよね、アニメ版アイドルマスター

「まーあたしは実際最近見たからね」

「デレマス、ミリマス、それぞれが音ゲーになって、アニメになって、シャニマス、SideМはよく知らないですが。まあ兎も角、この10年で色々ありましたねえ」

「まーあたしはリアタイしてないからその感動は分からないけど、そうね」

「そして祝! スタマス発売!」

「ああ、今日そうなんだ。あのごった煮ゲームだよね?」

「ごった煮はポプマスもあるから二作目、ですけどね」

「細かいことは気にすんな。あ、アイドルさんもそれ記念のリクエストかな?」

「そうだと思いますよ。さて、読みます。『上崎さん、柴山さん。こーんばんはー!』」

 

二人「「こーんばんはー」」

 

「あのさ」

「はい」

「多分、アイドルがステージ上から挨拶してるイメージで書いてあるんだと思うんだけどさ。実際言ってみると錦鯉にしか聞こえないんですけど」

「毒されてますねえ」

「まあいいわ、続けて」

「はい。『アイドルです!』」

「ぷっ」

「なんですか」

「ごめん、柴山さんが自分のことアイドルですって言ったように聞こえて」

「今日変な絡み多いですよ! おたより読むコーナーなんてこんなもんでしょ!」

「ごめんごめん。続けて」

「はあ、読みますよ。えー『お気づきのとおり、アイドルマスターのアイドルです! 正直プロデューサー、ってペンネームを使いたかったんですけど、番組プロデューサーさんと被ってしまうのでやめました!』」

負の遺産じゃん。ごめんね」

「『しょうがないので私自身がデビューしました! アイドルです!』」

ペンネームの話でいいんだよね?」

「いやあ、実際デビューしてたらそれはそれで面白いですけど。『そんなわけで、スタマス発売記念も兼ねて私の一番好きなアイマス曲をリクエストします! いや、アイマス曲ということなら他にもいっぱい好きなのがありますけど、この曲こそが765プロの曲だと思ってます! それぞれのソロフレーズが凄く好きなので、是非聞いて下さい!』とのことです」

「ほぼアニメ一周しか履修してないあたしでも、どのフレーズ誰が歌ってるか分かるの凄いよね。さすが伝説」

「配置というか、歌う順番もすごくいいですよ。春香と美希から始まって、竜宮と双子、961に、真と雪歩とりっちゃん。そしてやよいと千早で締める! わかる、すごくわかります解釈一致!」

「怖い怖い。ファンからしてもいいものだーって話ね?」

「そうです!」

「はいはい。ファンと作者の好みというか、向く方向が同じ作品っていいわよねー」

「ああ、そうですね。まあ基本は作者が神様なので、ファンがついていけるのかいけないのかって話にはなりますけど。アニメやゲームなんかで、『作者』の中の人たちが大勢だったり、入れ替わりが激しかったりすると、迷走したりってのもありますよね」

「小説や漫画なら、途中での方針転換も含めてそういう作品だってのが前提になるもんね。『家庭教師ヒットマンREBORN!』思い出したわ」

「全てのギャグマンガはリボーン路線を内包していると言っても過言ではありませんよね」

「割と巻数重ねてからだもんね。『僕とロボコ』もロボットバトルものになる可能性ゼロじゃないわよ」

「近隣の学校が転校生にまとめ上げられたら注意が必要ですね」

「軌道修正、軌道修正。元は何の話してたかしら?」

「そういえば上崎さん。元々色々とごちゃごちゃした口調でしたけど、最近女性的な口調多いですね?」

「あー、そうかな? 慣れてくると結構ボロが出るのよ。 お母さんがこういう話し方だから、成長するにあたって覚えたって感じでさ。元々はがっつりかしら口調だったんだけど、でもなんかちゃんと使うと堅苦しくて面倒臭くなっちゃうし、最近色々と略すのが流行ってるじゃない? だからこんなかんじでいーかなって、雑にね」

「略すのが流行ってるのって主に女子高生の間じゃないんですか? 調子に乗らないでください」

「調子に乗らないでくださいってなんですか? あとJKの流行りなんてネットで使い古されたスラングばっかだから」

「それよく言われますよね。まあ、正しいんだとは思いますけど、どうしてそんなことになっているのやら」

「いやー、結構シンプルな理由だと思うよ。①オタクがネットで使いまくってる言葉や口調をつい現実でも使っちゃう。②たまたまそれを聞いたJKがエモーいとか言って使う。③流行る。みたいな」

「そう簡単に現実いってるんでしょうか」

「最近はJKもネットやるから、現実でたまたま目にする、がネットでたまたまワードを見かけるになってるかもしれないけどね。感覚と本能で生きてるのがJKってもんだから、なにこれ! いいね! つかお! の連鎖が流行りを生むんだよ」

「分かったような、分からないような」

「まあどうでもいい話ではあるからね」

「個人的には、『女性らしさ』とかっていう、そういうの上崎さん嫌いそうだからちょっと引っかかってたんです」

「あーそれは思ってる通りだよ? でもさ、らしさなんてもんを否定するなら、その反対のことしてりゃいいってもんじゃないでしょう。あたしは女性らしくしなさいって押し付けられんのが嫌なだけで、男性らしくしてやるって思うわけじゃないし。泣くのも、強がるのも、たくましいのも、可憐なのも、全部何からしいわけじゃないって話なんだから。誰がどうであってもいいのよ。あたしの口調も含めて、あたしらしいあたしでしかないのよ」

「かっこいい。CMです」

 

(CM)

 

 

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