第十一回ふわふわラジオ(2)
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上「寒い中食うアイスは分かんないけど、寒い日にあったかい部屋で食べるアイスは最高に分かる」
柴「わかります、贅沢の極み」
上「さて、そんなわけでおたよりを紹介しまーす」
柴「あれ? 上崎さんが読むの珍しいですね」
上「や、あたしもフリートークしてるほうが楽だし好きなんだけどもね。今回のこれは柴山さん宛の質問でさー、それでスタッフさんがあたしに持ってきたんだよね」
柴「へえ、僕にですか? なんでしょう」
上「読みます。オホン! 『上崎さん、柴山さん。こんばんは!』」
二人「「こんばんはー」」
柴「上崎さん、PNの紹介は?」
上「あ。いや、忘れてないし。最後に読もうと思ったんだし。でもせっかくだから先に言ってし? PN『SEIYU』さんからのおたよりですよ」
柴「その名前某スーパーから許可とってます?」
上「読みだけなら声優とかとも一緒だしセーフセーフ。オホン、オホン。えー、『柴山さんに質問があります』」
柴「はい」
上「『これから挙げる声優さんについて、好きになったきっかけの作品と、好きな理由を教えてください』」
柴「読み一緒どころか声優さんのほうじゃないですか。というか、僕のオタク部分への質問ですか。いいよ、こいよ……これから挙げるって言いました?」
上「『吉岡茉祐さん、本渡楓さん、悠木碧さん、前島亜美さん、茜屋日海夏さん、楠木ともりさん、種崎敦美さん、茅野愛衣さん、近藤玲奈さん、花守ゆみりさん、志崎樺音さん、今井麻美さん』」
柴「待って待って待って多い多い、そして何故その人選?」
上「いや、書いてないです。あとはよろしくお願いしますっておたより終わってます」
柴「ええ……絶妙に僕の好みを抑えてる辺りが腹立ちますねえ」
上「お? どの人が好きなの?」
柴「全員です」
上「特に好きなのは?」
柴「全員です」
上「ハーレム系主人公のつもりかな?」
柴「いやそうじゃないですけど、みんな違ってみんないいんですよ。これが」
上「というかそもそも、前、あまりアニメ見ないって言ってなかったっけ柴山さん」
柴「それこそ前答えましたけど、アニメオリジナル作品は見たりしますからね。僕は声優さんが嫌いなんてことは全然なくて、自分の中でイメージしていたキャラの声が上書きされたくないだけなので。有名なところで『転生したらスライムだった件』とかはアニメ見てから原作入ったので、そういうパターンもありますし」
上「あーそうだったね」
柴「あと、ゲームの声も声優さんがCVあててますよ」
上「そっか。この人ゲー廃だったわ」
柴「で、誰について話すんでしたっけ?」
上「誰か覚えてないのに全員好きとか言ってたの?」
柴「全員好きだからこそ、その中から誰のことを語ればいいのか忘れてしまったんですよ」
上「はいはい。もースルーしていっちゃおう……えー、まずは、吉岡茉祐さんの、好きになったきっかけと好きな理由」
柴「まゆしぃですね」
上「なんでオタクって好きな声優無理やり愛称で呼ぶの?」
柴「これはアイドルの流れじゃないですかね? 親しみやすさとか、ファンとの距離が近いように錯覚させることができますし」
上「錯覚だと分かっていても愛称で呼ぶのか」
柴「全て理解した上で目を瞑り血を吐きながら応援と金を捧げ続けるのがファンとしてあるべき姿ですよ」
上「歪んでるなー」
柴「まあアニオタ向け番組でもないんですし普通に言いますか。吉岡さんは『Wake up,Girls!』というアニメで知りました。作中ユニットでそのままリアルでも活動してたんですよね、役名も真夢(まゆ)ってキャラなので、色んな意味で『まゆしぃ』として定着してたんですよ」
上「最近はバンドリとか、リアルでも歌って踊ってなんなら演奏する声優多くなったけど、役名まで合わせてるのは珍しいんじゃない?」
柴「合わせてるというかまあ、キャラ声優・主題歌グループを兼ねたオーディションから始まってるアニメなんですよね。だからキャラ名一緒までがありきのプロジェクトというか。尤も、僕はリアタイ終わってから知って、見たからそこまで詳しいわけじゃないんですが」
上「へー」
柴「かの有名なi☆Risを輩出したオーディションですよ?」
上「駄目だこの人、趣味についてだけはいくらでも喋れるからってどんどん脱線する」
柴「あ、そうでした。脱線ですね。えっと、うん。吉岡さんはそのWake up,Girls! ……略称WUGで、センターだったり中心的な人物として……まあ全キャラ物語の中心と言えるんですけども、うん」
上「そういうのいいからはよ話せ」
柴「はあい。劇場版主題歌の『タチアガレ!』Cメロソロパートで心を掴まれましたね。確か吉岡さん声優デビュー作の筈なので、作中では少し素人っぽさの残る声だと思ってたのがね、こう、ああ……この子がセンターだ! ってなるというか。独白じみた歌唱がかっこよくて、震えましたね」
上「最近当たり前のように声優さんが歌っているけれど、デビュー作で主要格の声やりつつ歌って踊ってんの普通にヤバいわよね?」
柴「でも実際それを当たり前以上にやってまして。その歌唱力のおかげか、別のアイドルもの『Tokyo 7th シスターズ』や『プロジェクトセカイカラフルステージ!feat.初音ミク』でもアイドルやバンドキャラとして出演しているんです。広がりのある特徴的な声ながら、できるキャラは結構広いのでピンポイントでいてほしい人になるんですよね」
上「コメントが謎目線過ぎる」
柴「ラジオや配信でのトークも面白い、というかかなりハイテンションに飛ばせる方なので、番組全体が明るくなるのもいいとこですよね」
上「声優に求められるスキルにトークが追加されたのか。ヤバいな現代社会」
柴「いやいや上崎さん。さっきの人選からいくと、この後『さんま御殿』に出演した声優とかも出てくるんで今更ですよ?」
上「いや『さんま御殿』はさんまさんがひたすら喋る番組だから寧ろトークスキルいらんでしょ」
柴「うぐ。それはそうですね。さて、じゃあ次は……えっCM?」
上「12人語れって言われてんのに一人に1パート使ったのマジ?」
(CM)
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