第六回ふわふわラジオ(2)
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柴「最優先が、期間に限りのあるものですかね。ここでソシャゲのイベントぶち込まれるので一気に時間食うんですけど」
上「いきなり話し出した。いやでも、あれはマジで最悪だよね。最悪だと分かっていてもやっちゃうあたりが最悪コンテンツ」
柴「期間限定の食べ物なんかを買っちゃう現象と同じですよ。我々人類は限定と言う言葉に抗えないのです」
上「数量限定を巡って争いが起き、期間限定を巡って人は旅をする……」
柴「旅をするんですか」
上「期間限定を手に入れた旅人は他の期間限定も手に入れたくなるからね」
柴「終わりなき旅……」
上「来週はミスチルにしよっか」
柴「話を戻しますと、その次がまあ、一番やりたいこと。僕の場合はここに読書が入りますかね」
上「最近の一押しは?」
柴「『シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』」
上「それマンガじゃなかったっけ」
柴「ネット小説ですよ。コミカライズもしてますが」
上「へー」
柴「まあ、ジャンルが偏っていますが、趣味なのでね。5周しました」
上「ハマりすぎでは」
柴「ネットには大量の小説があふれていますけど、砂漠の中から一粒の宝石を探し当てる程度には難しいんですよ。一度見つけたらそれにのめりこむほうが楽って話もありますね」
上「宝石なら割と見つけやすそうな気がするけど」
柴「周りの砂もなんか主張強いですから」
上「ふーん。じゃあ、更にその次は?」
柴「生きていくために最低限必要なこと、ですかね。食事や排せつ、入浴と、義務な感じの手続きとか」
上「それ読書より下なのヤバくない?」
柴「ヤバいですよ。自分でも分かっているのですが、僕、本読み始めると止まらないので。こればっかりはどうにもならないんですよね」
上「というかここまで仕事が入ってきてないんだけど」
柴「就業時間決まってるから期間限定枠でトップにいますけど、実際は限定じゃなくてただの指定なので終わりが来ないのがダメ・ポイントですね」
上「期間限定(n回目)な辺りソシャゲも変わんなくない?」
柴「ソシャゲも仕事だと思ってるんでセーフですよ」
上「どの辺がセーフなんだろな?」
柴「まあそんなわけなので、優先順位でここまでに入ってこないアニメなんかはほとんど見なくなったし、旅行だとか、部屋の掃除が必要になった時なんかはそれを期間限定イベントだと自分に言い聞かせることで対応してる感じですね」
上「おお、なんというか、徹底している」
柴「元々の考え方が今とおんなじ感じだったんですよ。社会人になって時間が無くなったことで、より強く意識している感じですね」
上「アニメはねー。最近は後から配信サイトで見れたりするから、その理論で行くと絶妙に期間限定枠に入らないよね」
柴「お、わかってますね上崎さん、そうなんですよ。時間あったら見たいものはいっぱいあるんですけど、ここはナイトプールさんと同じ感想です。時間マジで足りないですから」
上「あたしは前も言ったけど、広く浅くタイプだけども。だからこその時間の足りなさも感じるよ」
柴「長々と語っちゃいましたけど、寧ろこのおたより的には上崎さんのほうが参考になりそうじゃないですか。普段どうやって過ごされてるんですか?」
上「うーん、なんていうかね。時間潰しを延々と繰り返してる感じ?」
柴「おっと、そういう感想が出てきますか」
上「いや、冷静に、客観的に見るとね。過ごしてる最中は滅茶苦茶楽しんでるんだけど、ほら。柴山さん大体プライベートな時間に何やるか決まってるタイプでしょ」
柴「何やるか、ですか。うーんまあそうなのかな」
上「あたしは、例えばさ。今日何しようとか決まってないままプライベートな時間を迎えるというか。その場のノリでいつも決めてる感じがあるんだよね」
柴「あー、そういうことですか。朝とか仕事中とか、或いは休みの前とかに、今日帰ったらこれをやるんだ! ってモチベーションで動いてないと?」
上「そうそう。そもそもプライベートな、自分の好きにのんびり過ごせる時間こそが最大の目標であり、モチベーションなんだよね。そこで何をするかはあんまり重要じゃない、というか、その場のノリで色々できることこそが幸せかな」
柴「それはちょっとわかります。僕の場合一人旅行なんかがそれにあたるかもですね」
上「あーそだね。何してもいい、って状態でできることならずっといたい。だから、あんまりがっつりゲームする気にもならないし。アニメとかドラマ見てても、なんとなくまとめて見て、飽きたところで今度にまわしたり。中途半端なものがいっぱいある感じ」
柴「因みにそれは、本人的にはどんな感じでやることを決めているんですか? 完全にその場で思いついたことをして過ごしてるんですか」
上「あー、うん。いや、ナイトプールさんみたいに、これやりたいなーってのは幾つかあるから、それをストックしておいてる感じ? で、家帰って、時間ができたらその『やりたいリスト』から一つ取り出すの。今日は体動かしたいなーリングフィットやろうとか、今日はなんか疲れたからベッドでマンガ読むだけにしようとか。今日はやる気に満ち溢れてるから勉強しちゃおうもアリだし、帰りに聞いた曲がかっこよかった日にはギターの練習もやる気になるかもじゃん?」
柴「僕から見ると、それはそれで凄い人だなと言う感想ですね。やりたいと思ったことをストックってところが特に、僕は思い立ったらすぐ動き出したくなりますから」
上「いやいや、勿論思いついたことをそのままやっちゃったりもするよ? でもさ、仕事や勉強中に思いついたことはすぐには無理じゃん。それを楽しみだなーと思いながら保留することを続けていたら、自然とこうなってたかな」
柴「つまり仕事中も趣味のことばっか考えている、と」
上「やることやってりゃ心が何処にいたっていいでしょ。そういう仕事を選んだしね」
柴「因みに今何考えてます?」
上「あー、ラジオの最中はラジオのことと言うか、何話そうかってことしか考えてないかも」
柴「もしかして:天職」
上「いやー、駄目駄目」
柴「えー?」
上「CM挟んでから話せってカンペ出てるから、一旦黙りまーす」
柴「長くなりそうなところを察するスタッフ無駄に有能だなあ」
(CM)
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