ポっと出に敗れる

「ふわふわラジオ」を連載しています。

第十一回ふわふわラジオ(3)

 

「声優何人紹介できるかなのコーナーです」

「いやパパパっと紹介してけや」

「そうするつもりですが、11人このパートで紹介しきれるかというと。やっぱり来週に持ち越しかもしれませんね」

「今までちゃんと一週内で完結させてきたのに、初の持ち越し案件がこれかー」

「いや、言うほど完結できてなかった回もありましたって」

「そうかなー。って、ほら早く話して。次はえーっと、本渡楓さんだよ」

「えーでちゃん! この人も面白いんですよねー。芸人の天津向さんとラジオやってるんですけど、とてもいいですよ」

「まずラジオの紹介から入るのちょっと違うじゃん?」

「いやまあこれも一要素ですから。最初に知ったのは『刀使ノ巫女』の主人公、衛藤可奈美役でした。他に『結城友奈は勇者である』のゲーム版キャラの声してたりってのを後から知りましたが……『ゾンビランドサガ』源さくら役のイメージって人が多いんじゃないですかね」

「あ、あの声の人? あたしも見たし、知ってるよ。かわいい声だよね」

「僕ゾンサガは未履修ですけども……可愛い、かつはきはきとした聞きやすい声なので、全人類好印象声優なんじゃないでしょうか」

「ずっと評価がこう、大味なんだよな。というかなんでオタクって履修って表現使うの?」

「なんででしょう、あんまそこは深く考えたことなかったですね。とじみこの配信なんかではキャラ愛、というか作品愛もよく見えてそこも好きです。声優さんって忙しいくせに色んなラジオとか呼ばれるんで、自分のやってるアニメの派生ゲームとかよく知らなかったりもざらなんですけど、本渡さんそこらのオタクより自分の作品に詳しいんで」

「そういうのは嬉しいね。見てて応援したくなるかも」

「因みにこの人も歌上手いです。声に合った、伸びのある歌い方をします」

上「歌についてだけ分析がガチっぽいの気持ち悪いわね」

「よし。いいペースじゃないですか? 本渡さんも大好きだからもっと語りたいんですけど、次いっちゃいましょう」

「いいペースじゃないよ、もっと上げて」

「ねろTシャツ家で着てます!」

「本渡さんから離れろ! 次は、悠木碧さん! はい!」

「『戦姫絶唱シンフォギア』立花響役です。でももう一般枠大人気声優さんだから、ポケモンプリキュアで知ってるって人のほうが多いんじゃないですかね? あと『魔法少女まどか☆マギカ』か」

「いつの回だったか柴山さんにすげーシンフォギアの話されたのであたしはそのイメージが強いよ」

「実質布教成功してましたか。この方もなかなか特徴的な声で……声優さんみんな特徴的とも言えますねこれに関しては。聞けば悠木さんってわかるキャラも多いんですが、たまに全然わかんなかったりするのも色んな作品に出てる方の魅力ですよね」

「本当に声の幅広い人多いわよね」

シンフォギアでの歌姫・奈々様と声楽専攻・高垣さんに囲まれての堂々たる歌いっぷりは最早伝説ですね」

「あのアニメはほんとキャスティングがやばいわ」

「自身もクリエイターとしても活動する多才声優でもありますし、同年代なのもあって応援したくなる人です。是非チェックしてみてくだ……いやSEIYUさんはもうチェック済みなんですかね」

「今回のおたよりの一番厄介なのがここだよね。柴山さんに語ってほしいとしか書いてないから、投降者本人が声優好きなのか絶妙に分からないっていう」

「まあもうここまで来ちゃってますし、紹介するテイでいきましょうか。えー次は、前島亜美さんですね」

「この人は番組でもちょっと話題に出したことあるよね。バンドリの彩ちゃんとしてだけど」

「僕が知ったのも『BanG Dream!』の丸山彩役でした。アイドル役、ご本人も元アイドルともうファンが推せる要素しかないんですよね。そしてあの声! カワイイ!」

「誰だっけか『しゅわりん☆どり~みん』を風呂場で聞いてる人」

「上崎さんですよ」

「……あたしだったわ」

「僕も彼女の声に包まれていたい気持ちはありますが」

「この辺にしておかない? あたしも柴山さんも諸共にリスナーさんからどん引かれて番組終了コースな気がするの」

「えー。まあ、時間無いんでいいですけど。因みに上崎さんも、彼女に蹴られてみたかったりしません? 僕はします」

「特技が空手だからだよね! それ言っておかないとヤバい変態さんみたいになるよ! あと多分想像以上に痛いんじゃないかな!」

「そんなわけで次は、えー、ひみたすですか」

茜屋日海夏さんね。あたしもこの人知ってるよ」

「なんで?」

「なんでってなんで? いや、秋田出身だから」

「おお。いや、それで知ってるとは。そうですね、ついでにあの伝説的グループ『i☆Ris』のメンバーですね」

「ああ、さっきえっと、吉岡さんの紹介の時に口走った」

「実は僕、彼女に関しては『i☆Ris』の楽曲のダンス動画で知ったんですよね。友人がカラオケで歌ってたことで『Realize!』を知り、ダンス動画で一人ダンスきれっきれの人がいる! ってなって。個人的に紫色が好きなのもあってもうなんか全部が刺さったんですよ僕に」

「声もすごいよね。歌の声とキャラの声、正直最初同じ人だとわからなかったもん」

「歌声めっちゃかっこいいんですけど、とじともの美炎みたいな可愛い声も違和感なく演じるんですよね。そしてあのダンスでしょ? 素晴らしい」

「めちゃダンス引っ張るじゃん」

「そんくらい好きなんですよ。今でもダンス動画定期的に見ますし、つい茜屋さんに目がいっちゃいます。技術的なことは正直分からんですけど、動きがおっきくてぴしっとしてるとかっこいいんですよねえ」

「好みの問題もあるけど、わかる気がする。あたしも見てみようかな」

「上崎さん相手の布教にまた成功したところで今日はお時間ですかね」

「5/12かあ。SEIYUさん、厄介なおたよりをくれたもんやで……」

「おたより少ないからって来たもの素通ししてた弊害が来た感じですね」

「オタク向けラジオ化が加速していくし」

「僕ら二人の会話な時点である程度しょうがない感じはしますね。多分来週もこんな感じで話してますので、リスナーさん方に置かれましては見捨てずについてきてくれると嬉しいです」

「そんなわけで今週はここまで! ばいなーら!」

 

 

(ED)

(曲)「番組テーマソング(SUPER☆GiRLS)」

 

 

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